2023.08.02

サザコーヒー、コーヒー以外も積極展開 新たな試みで売上30%増へ

コーヒーのEC・卸やカフェの運営を行うサザコーヒーは2023年3月期の全社売上高が、前期比で30%増の見込みだという。主力商品であるコーヒーの販売だけでなく、パンやコーヒーゼリーの開発といった新しい試みを行っていることも好調の要因となっているようだ。

「コロナ禍では店舗の運営ができず、厳しい状況が続いた。一方で補助金などを活用し、新たなチャレンジもできた」(鈴木太郎社長)と話す。「補助金があり、お金があっただけでなく、営業・海外渡航の自粛などにより、時間もあった。そこでパンやスイーツを開発できたことが、今につながっている」(同)とも話す。

コロナ禍に開発したパンは、一部の実店舗で販売を開始、現在ではECサイトでも販売を行っているという。「2022年12月には、茨城県内のセブンイレブン約640店舗でも期間限定で販売した。うどん粉で作ったフランスパンだ。今後は期間限定ではなく、継続的な販売も行っていきたい」(同)と話す。


▲Sazapan

主力商品のコーヒーについての研究も進んでいるという。「これまでも保存方法を長くするための研究に注力してきた。現在は、同じ豆を同じように焙煎した際、より香りを強くするべく研究を進めている。同じコーヒーで同じ価格だが、当社のコーヒーなら、より楽しんでもらえる。そんな存在になっていけたらと思う」(同)と話す。

「当社はもともとコーヒーだけの企業だったが、事業の幅を広げるにつれて、新しい需要が生まれてきた。私自身が現在、筑波大学に通っていることもあり、食品の研究者とのつながりも多い。食品加工のノウハウなどを取り入れ、自社の商品開発にも生かしていきたい」(同)と話している。





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