2023.07.02

テクニカン、「凍眠」使った冷凍食品をネット販売 魚介類・水産加工品、肉加工品、日本酒など

オリジナル商品のベーコンやソーセージも販売

液体凍結技術「凍眠(とうみん)」を使った凍結機の販売を行うテクニカンは2021年3月から、冷凍食品のセレクトショップ「TOMIN FROZEN」を運営している。

同社が販売する「凍眠」を使用して作られた取引先の冷凍商品を販売している。「魚介類・水産加工品」「肉加工品」など、さまざまな商品を取り扱っている。

中でも珍しいのが「日本酒」。「これまで生酒の冷凍品がなかった。日本酒には、搾りたてでしか味わえないフレーバーがある。『凍眠』を活用することで、年中搾りたての味を楽しむことができる」(広報課長兼海外事業課 津田谷英樹氏)。

冷蔵庫で解凍するのも良いが、ボウルに水を張り、溶かしながら飲むことも勧めている。冷酒よりも冷たく、新感覚の温度で酒が楽しめ、「酒蔵も面白いと楽しんでくれている」(同)と話す。


▲「凍眠」で生酒も冷凍

「凍眠」は、通常の冷凍方法よりも早く冷凍することが可能。早く凍らせることで、氷の膨張を抑え、食品の細胞をほとんど破壊することがないため、解凍の際にうま味成分が抜け出てしまうことがないという。この技術は、地方で採れた魚などの保存にも生かされている。ヒラメなどは、旬の時期に収穫して冷凍しておき、12月ごろの需要が高くなる時期に提供されたりしている。

同社では、おいしく食べられる解凍方法を商品ごとに提案している。「冷凍食品とミールキットの間に位置していると考えている」(同)と言い、家庭で一手間加えてほしいとしている。

鮮度感と健康志向をコンセプトに掲げており、今後はビーガン商品や刺身類などの商品を増やしていく考えだ。





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