2023.06.16

【<特集>メタバースコマース最前線】数百社がメタバースコマースサイト構築中!レア体験でブランド価値向上

 

【自社EC型】カンジュクファーム、畑から山梨の魅力を発信 ビジネスチャンスのきっかけも


フルーツの栽培と販売を行うカンジュクファームは2022年6月から、メタバース「GAIA TOWN(ガイアタウン)」内に自社専用スペースを開設した。現在は一般客よりも業者の訪問が多く、情報交換やビジネスチャンスのきっかけを得られる場となっている。


▲「GAIA TOWN」内の専用スペースの様子

同社の取り組みは、農林水産省の「令和4年度 食料・農業・農村白書」に掲載され、「デジタル田園都市国家構想」(デジタル技術を活用して地方活性化を加速させる)のモデルケースとして注目されている。メタバースでコミュニケーションを取ることで、フルーツだけではなく山梨・南アルプスの魅力を伝える。

「ECサイトは4年前に立ち上げたが、町でたまたま会って話せるような場が欲しいと思っていた。ガイアリンクからの提案があったので、メタバース活用が当たり前になる前に仕掛けることにした」(生駒代表)と開設の経緯を振り返る。

ECサイトでの販売はフルーツの収穫に合わせて実施するが、メタバースは通年で開いている。メタバースへの訪問は一般客よりもバイヤーなど目的を持った人が多いという。異業種の人との会話の中からB級品活用のアイデアが出て、商品化したこともある。


▲季節ごとに畑の様子を紹介する

「普段は農作業をメインでしているので、メタバースでの発見も多い。今後は競りをしてみたい」(同)と意気込みを語る。

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