inersential（イナセンシャル）が国内販売する韓国コスメブランド「VT COSMETICS（ブイティーコスメティクス）」は、ECにおける2020年から2022年の年平均成長率が702%と好調だ。看板商品のシートマスク「スージングマスク」の累積販売数は、800万個以上を記録。今年の「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー（SOY）」と「Qoo10 AWARDS」も受賞している。研究を重ねた商品開発や、プロモーションの工夫が奏功したという。
同社は「CICA（シカ、ツボクサエキス）」の持つ沈静成分に独自成分を加えた商品を開発し、肌の保湿やトーンアップ、ハリ、皮脂対策など個人の悩みに応えている。韓国の商品をそのまま輸入するのではなく、日本人の肌に合わせて商品を開発しているという。
▲新商品の「リードルショット」は肌の角質層への浸透力に着目した出店しているモールのレビューやライブショッピングの反応から、消費者のニーズや人気の傾向を常に研究している。日本のユーザーの声やトレンドを反映し、商品の質を高めることで、リピート率を高めることに成功した。
モールの特性に合わせたプロモーションにも注力している。新商品を発売するタイミングをモールのイベントに合わせ、注目度アップを狙う。
商品を単体ではなく、例えばクリームとマスクをセットにするなど、より効果的な使い方を提案している点もユーザーの高評価につながっている。他にも、別商品を「おまけ」として同梱したり、特別価格を設定したりすることでファンの獲得につなげた。
韓国から商品を発送することもあるため、配送のリードタイムの短縮や配送サービスの改善に伸びしろがあるという。大型プロモーションにも対応できるよう、一日の注文処理件数の拡大や自動処理システムの導入を進める予定だ。
「ユーザーの細分化した肌悩みに応えられるよう、これからも多くの新商品を発売する。新しく日本でアンバサダーを起用したこともあり、2023年度は成長率150％を目指す」（マネージャー カン・チョロン氏）と語った。
