アウトドアブランドを展開するZEROGRAM(ゼログラム)は、2022年3月に自社ECサイトを刷新してから、年商が前年比2倍に伸長したという。ECモールでブランドの認知を拡大しながら、自社ECサイトの使いやすさやコンテンツを強化した。今では自社ECサイトの売上高が、ECモールの売り上げを超えたという。
アウトドアブランド「ZEROGRAM」では、サステナブルなキャンプ用品やアウトドアウエアを展開している。当初は「アマゾン」などのECモールでブランドの認知拡大を図ったという。
2022年3月に自社ECサイトを刷新し、ユーザビリティーを向上した。トップページはビジュアルを多用し、取扱商品のカテゴリー一覧を示したり、会員特典を明示したりしている。
コンテンツも拡充している。商品の紹介だけではなく、利用シーンや使い方なども説明している。
「『大人の隠れ家へようこそ』というキャッチーな題名のコラムを掲載している。商品の使い方や、組み合わせ方などを説明している」(藤田美穂取締役)と話す。
キャンプなどで使用する調理器具の魅力を伝えるために、レシピも紹介している。
「商品の形状や特徴に合わせたレシピを紹介することで、その商品の売れ行きが伸びた」(同)と言う。
サイトを刷新し、コンテンツを強化したことで、ユーザーの回遊率が高まり、離脱率が20%程度下がったという。
インスタグラムなどSNSでの情報発信や、商品を体験できるショールームの運営にも注力している。ECモールで認知を高め、SNSやショールームで顧客との関係を強化したことで、自社ECサイトへの流入も増えている。
「ショールームに来ていただいた人にはマンツーマンで対応している。会員登録していただいた人には、イベント情報などを伝えて、関係強化を図っている」(同)と言う。
今後もイベントなどでの顧客接点を強化し、さらに会員数の拡大を図る。展示会への出展なども検討しているという。