2023.04.15

セーラー万年筆、「万年筆診断」やデザイン性の向上でライトユーザーやギフト需要も訴求

筆記用具を製造販売するセーラー万年筆は2022年12月、公式ECサイト「セーラーショップ」をリニューアルした。スマートフォンで利用しやすくし、より幅広いユーザーに広げていくのが狙いだ。

老舗万年筆メーカーとして、「真・技・美」をコンセプトとした商品を展開している。近年は、インクブームにより若いユーザーが増えているほか、海外でも工芸品として購入されるケースが増えているという。2022年10月には、広島県呉市の新工場を竣工し、新しい時代に向けた動きが活発だ。

同社は2021年に創業110周年を迎え、企業サイトのデザインを刷新。これに合わせてECサイトも新たにした。「デザイン性を向上し、ブランディング強化を目指した」(広報部)としている。

さらに、スマートフォンから購入するユーザーの増加を受け、使いやすさを向上。クレジットカードなどの決済方法に加え、新たにアマゾンペイ、後払い決済のペイディーにも対応している。

商品を探す際の検索カテゴリーを充実させているのも特徴だ。万年筆やボールペンといった商品ごとのカテゴリー以外に、「目的から探す」という項目を設けた。「母の日」など、目的に合わせたショッピングを可能にし、ギフト需要を捉えている。目的に合わせて商品を探せるサイト設計で検索性を向上させた。


▲「SHIKIORI―四季織―」シリーズなど、多くの筆記用具を取りそろえる

さらに、万年筆を初めて手にする人に向けても「万年筆の選び方」というページを設け、ペン先や軸の種類を細かく解説。ユーザーの回答に合わせておすすめ商品を提示する「診断で選ぶ万年筆」のページもあり、ユーザーが求める商品を効果的に表示するようにした。

また、公式ECサイトで購入すると、カートリッジインク2本を付属している。インクの吸入や、別売りコンバーターを購入する作業が必要ないため、届いてすぐ使用できるようにしている。

万年筆マニアだけでなく、ライトユーザーや初心者も購入しやすいサイトづくりで、今後も幅広いユーザーの利用を広げていく。





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