2023.04.06

アピ、多様な剤形の飲料を製造 差別化された製品の開発・製造で注目


健康食品受託製造最大手のアピでは、ビン・缶からリトルPETまで、多様な剤形の美容・健康飲料を製造できる、設備と技術力を備えている。原料に微粒化や発酵、低分子化などの二次加工を施すことにより、飲料の高付加価値化を図ることも可能。同社は、独自の加水分解技術も持っており、オーツミルクなど、差別化された飲料の開発・製造に役立つ技術として注目されている。


健康・美容飲料の開発製造で約25年の実績


同社は、健康・美容飲料の開発製造において約25年の実績を持っており、幅広い剤形の飲料の受託製造が行える。

飲料・ゼリー関連では、大ビン(180~900ミリリットル)、小ビン(30、50、100ミリリットル)はもちろん、リトルPET(50、65、100ミリリットル)やブローパック(0.5~20ミリリットル)、アルミ缶(100ミリリットル)、液体三方(3~50ミリリットル)、の製造にも、すべて自社工場で対応できる。そのため、顧客企業のニーズや要望に合わせて、最適な飲料の剤形を提案できる。

大ビン飲料は、丸ビン・角ビンにも柔軟に対応。ラベルについても、さまざまな形式に対応できる。果汁のような粘度の高い原液の充填も可能だという。一方、小型ペットボトル「リトルPET」や、密閉性が高い樹脂製小型容器「ブローパック」は、差別化された高付加価値飲料の開発に役立つ剤形として注目されている。




多様な原料加工技術で差別化された飲料提案


同社は、多様な原料加工技術も備えており、さまざまな側面から差別化された飲料の開発を提案できる。特定のクライアントのために、植物素材などから、独自性の高い機能性成分を抽出し、「留め型原料」を開発した実績も多数持っている。

例えば同社では、機能性原料に、①ナノマシンによる微粒子化②酵素処理によるペプチド化・低分子化③発酵法による機能性の向上④高圧乳化による油溶成分の水溶化――などの原料加工を施すことにより、差別化することを提案できる。

微粒子化や低分子化をすることで、吸収性の向上が図れることが、試験により確認されているものもある。

原料を発酵させることによって、機能性が大幅に高まるケースもあるという。

付加価値のついた独自素材を配合することにより、最終製品の価値の大幅な向上を期待できる。




独自の加水分解技術にも注目


同社の持つ、独自の加水分解技術も、差別化された飲料の開発に役立つということで注目されている。同技術を応用すれば、例えばオーツミルクの開発も可能。オーツミルクは、豆乳に次ぐ〝第3のミルク〟とも言われており、「PBF(プラントベースフード、植物性食品)」「SDGs」といった文脈からも注目度が高まっている。同社では、オーツミルクの原料となるオーツ麦糖化液「OAT(オーツ)糖化液」の供給を行っている。

同社の「OAT糖化液」は、味も風味も良く、市場からの評価も高いという。「OAT糖化液」を原料として使用した、飲料・ゼリーなどの受託製造も行えるという。

同社ではほかに、雑穀や白米、ひよこ豆を原料とした加水分解原料の自社開発実績も持っている。白米に加水分解を施した「ライスミルク」の原料販売も行っている。加水分解技術を用いた製品のバリエーションの拡充を進めているという。セミオーダーで物性のカスタマイズを行うことも可能だという。


加水分解技術を用いた独自原料の受託開発も


同社では、加水分解技術を用いた、オリジナル原料の受託開発の提案も行っている。各種原料に加水分解加工を施すことにより、水への溶解性を向上させたり、吸収性を高めたりすることができるという。アレルゲンフリー食品や「PBF」の開発に役立つ技術としても注目されている。

天然原料の殺菌や、臭いの低減の効果も期待できるという。開発したオリジナル原料を配合することは、製剤の高付加価値化・差別化にも大きく貢献するとしている。


・アピ
https://api-odm.com/









RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事