2023.01.10

【新春インタビュー】ヤマダホールディングス 清村浩一執行役員「EC売上高2000億円へ リアル店舗のネットワークをECでも」

経営企画室兼サステナビリティ推進室室長を務める清村浩一執行役員


――リユース家電について教えてほしい。

当社で販売するリユース家電は、いわゆる中古家電とは大きく異なる。点検、分解、洗浄、修理などを、専用の工場で行っている。少し前の商品にはなるが、最新の商品と比べれば、価格は3分の1近いものもある。保証も2年ついており、購入後に故障した際は、同等の商品と交換できるようになっている。

2001年にリユース家電事業を開始したときは、年間1万台程の生産量だった。2007年には第二工場を作り、年間6万~7万台まで増えた。今回の新工場建設で、トータルの生産量を、年間約17万台まで増やすことができた。

2022年は特に、春先の半導体不足で、新品家電の発売が減ったことや、物価高の影響もあり、リユース家電の売り上げが大きく伸びた。

2025年には、年間の生産台数を30万台まで伸ばしたい。増え続けるニーズに対応していきたいと考えている。

リユース家電は、在庫が1点もので、商品数が限定的なこともあり、これまでは実店舗での販売が中心だった。今後は生産台数が増えたこともあり、ECでの販売も行おうと考えている。

2023年の春には、リユース家電の生産数が増えてから初めての春季商戦を迎える。リユース家電の特性上、「この商品」と指定して買ってもらう売り方は難しいと思うが、メーカーや型番を限定せず、「新生活セット」のような形で販売したいと考えている。

大学生の一人暮らしなどの新生活で使う家電は、使用期間もそれほど長くないことが多い。「絶対新品がいい」というよりは、「できるだけ出費を抑えたい」というニーズのほうが多いと考えている。

今後は、家電の買い取りにも力を入れて生産数を増やし、幅広いニーズに対応していきたい。





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