2022.12.28

サティス製薬 山崎智士代表「原価率が上がればF2転換率は上がる」 売上をアップする『商品開発』黄金の法則【「D2Cフォーラム」ダイジェスト<第5回>】

サティス製薬 山崎智士代表取締役


通販・D2Cのコンサルティングを手掛ける、売れるネット広告社はこのほど、(公社)日本マーケティング協会と共同で、「D2Cの会 フォーラム2022」を開催した。オルビスや北の達人コーポレーションなど、通販・D2Cを運営する企業の、社長や担当者が多数登壇した。本連載では、フォーラムで開催された講座のハイライトを紹介する。三つ目のセッションでは、office Kの田岡敬氏が、化粧品OEMメーカーであるサティス製薬の山崎智士代表取締役に、商品開発の秘訣について聞いた。



800社を支援


山崎:当社はこれまでに、800社以上のブランドの立ち上げを支援してきた。取り引きするのは、百貨店やドラッグストアなどではなく、D2Cでブランド展開を考える会社だ。当社が手掛けた事例をナレッジ化し、クライアント企業向けにノウハウを提供している。

100種類以上の国産オリジナル原料を開発し、ユニークさと機能性を併せ持つようにすることで、商品の訴求力を向上させている。100種類以上の評価試験項目も保持している。数多の皮膚データから、化粧品の安全性と有効性を評価し、確かなエビデンスとして、製品のスペックを定量的に表現している。

田崎:100種類の評価試験項目のなかで特徴的な項目はあるか。

山崎:一般的に行われない試験を行っているため、ほぼすべてがそれに該当する。

田崎:800社以上のブランドの立ち上げ、100種類以上のオリジナル原料の開発、100種類の評価試験項目と、どれも驚くべき数字だが、早く開発できるのはどういった仕組みがあるからなのか。

山崎:当社のモノ作りは、メーカーなどに相談されてから作るのではない。社内に研究開発部門があるし、D2Cに特化しているため、市場の空きスペースも把握できる。そうした点を生かし、1~2年かけて事前に開発をしている。8割ほどは仕上がっている状態で、残り2割をブランドの思想とフィッティングさせていくという仕組みになっている。

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