2022.11.17

ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティング【「D2Cの会 フォーラム」ダイジェスト<第2回>北の達人コーポレーション 木下勝寿社長(前編)】

北の達人コーポレーションの木下勝寿社長


通販・D2Cのコンサルティングを手掛ける、売れるネット広告社はこのほど、(公社)日本マーケティング協会と共同で、「D2Cの会 フォーラム2022」を開催した。オルビスや北の達人コーポレーションなど、通販・D2Cを運営する企業の、社長や担当者が多数登壇した。本連載では、フォーラムで開催された講座のハイライトを紹介する。北の達人コーポレーションの木下勝寿社長は講座で、「ファンダメンタルズマーケティング×テクニカルマーケティング」について解説した。


3C分析から広告出稿まで


ウェブマーケティングは、「ファンダメンタルズマーケティング」と「テクニカルマーケティング」を掛け合わせることで、成果を最大化することができる。

前者は、商品そのものやユーザーのペルソナ、インサイトを分析して、顧客とのコミュニケーションを設計することを指す。後者は、クリック率や遷移率、購入率、キーワードなど、数値で分析できるフィードバックデータから、コミュニケーションを設計することだ。

「ファンダメンタルズマーケティング」は、まず、商品や競合、ユーザーといった情報を収集するなどして、いわゆる「3C分析」を行い、仮説や戦略を立てる工程から始まる。次に、「誰に」「何を」伝えるかというコンセプトワークを行う。そして、「どう」伝えていくかという、ウェブ用のクリエーティブを作った後、広告出稿を行う。

広告出稿を始めた後に、実際に運用して得られたフィードバックデータを基に、ひとつ手前の「どう」伝えていくかというクリエーティブのチューニングに戻り、再出稿という形を繰り返すことになる。

しかし、このようなチューニングを繰り返していくと、ある段階で、クリエーティブが疲弊してきて、広告が当たらなくなってくるときがある。

そういった場合には、競合環境やユーザーのトレンドに変化が起きていることがありえる。最初の3C分析まで戻り、コンセプトワークとクリエーティブをやり直して、再出稿していくという流れを行う。 

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