2022.11.25

楽天、ショッピングSNS「ROOM」の購入ユーザー2.5倍 インフルエンサーコラボの成功事例も紹介


「楽天市場」のショッピングSNS「ROOM(ルーム)」が人気を集めている。コロナ禍前の2019年に対して、2021年の「ROOM」を見て購入したユーザー数は、2.5倍と伸びている。「楽天市場」の店舗が「ROOM」を活用するメリットについて楽天グループ(楽天)のコマースカンパニー 市場編成部CWD戦略推進課ROOMグループ・楠理紗氏に聞いた。さらに、「ROOM」を通してインフルエンサーとコラボ商品を企画・販売したASIAN BEEの臼井一将代表にも、コラボのやり方や手応えについて聞いた。



【インフルエンサーコラボ活用事例はこちら】


「ROOM」は今年、8周年を迎えたショッピングSNSだ。楽天のアフィリエイトを基盤としているため、ユーザーが商品情報を投稿すると自動的に楽天のアフィリエイトリンクが設置される。そのリンクを経由して商品が購入されると投稿者に、「おこづかいポイント」として楽天キャッシュが入る仕組みだ。


▲「ROOM」のトップページ

「ROOM」の主なユーザー層は、30~40代の主婦だという。「楽天市場」の利用者層と大きな隔たりはなく、トレンドに敏感なユーザーが多く利用している。最近は20代のユーザーも増えており、美容・コスメ系の情報も増えている。

「コロナ禍にユーザー数も『ROOM』経由の流通額も大きく伸びた。巣ごもりのユーザーに向けて、情報発信が活発化したことが要因だ」(ROOMグループ・楠氏)と話す。


インフルエンサーが他のSNSと併用


流通額の伸びに特に貢献したのはインフルエンサーだ。ブログやSNS、YouTubeなどで発信力のあるインフルエンサーが、「ROOM」も併用し、プロフィールのリンク先に「ROOM」のURLを貼るケースが増えたという。

「インフルエンサーの方が情報発信をすると、『それはどこで買えるの』という問い合わせが止まない。一人一人に回答するのは無理もあるため、『紹介した商品はROOMに上げています』と伝えることで、フォロワーの『知りたい』に応えている。商品に興味を持ったフォロワーは、そのまま『楽天市場』でその商品を購入することもできる。購入したらインフルエンサーにも『おこづかいポイント』が入るので、どちらにとってもうれしい仕組みとなっている」(同)と話す。


▲楽天グループ ROOMグループ 楠理紗氏

「ROOM」は「楽天市場」の店舗のPRにも活用できる。シンプルに商品の紹介を依頼するプランもあれば、インフルエンサーと一緒に商品開発まで行うコラボプランもある。

2021年の「ROOM」コラボ商品の流通額は、前年比1.8倍に伸長している。コラボ商品を表彰する「ROOM STYLE AWARD(ルーム・スタイル・アワード)」という賞も設けており、露出機会も拡大している。

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