2022.11.17

アリババ、「独身の日」の流通総額は横ばい 詳細な実績は非公開

アリババグループが開催する、中国EC最大のショッピングイベント「天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバル(W11)」が11月11日に終幕、アリババは今年、流通総額(GMV)を初の非公開とした。セール終了後の12日には、「昨年のW11の実績並であった」と発表した。
 
W11は、10月24日~11月11日の期間で開催された。
 
例年に比べると、今年のW11は低調だったようだ。急成長を続けてきたが、今年のW11の流通総額は前年並みにとどまった。アリババはコロナの影響などを要因として挙げている。参加した日本企業は、「消費抑制の背景には、コロナの影響で、都市圏の物流が停滞気味になっていることもありそうだ」と言う。
 
一方で、動画コマースなどがにぎわいを見せたようだ。アリババでは、CtoCなどのECプラットフォーム「タオバオ」のライブコマースチャネル「タオバオライブ(淘宝直播)チャンネル」を運営している。「タオバオライブ」の130チャンネルにおいて、W11の予約販売期間の初日である10月24日の開始後4時間での売り上げが、1000万元(約2億円)超となったと発表している。
 
アリババによると、中国EC市場での人気商品は、コロナにおける「巣ごもり需要」や健康意識の高まりを受けたという。ゲーム機やVR機器、おうちスパ用品、ワイン、ウイスキー、コーヒー、OTC医薬品、マルチビタミンなどの商品が人気だったとしている。
 
越境ECの分野については、未病・予防ヘルスケアやエージングケア関連が人気で、サプリメントなどの売れ行きが好調だったという。
 
最近の中国における「腸活ブーム」が追い風となり、日本の乳飲料メーカーのプロバイオティクス商品も中国消費市場で人気となっているそうだ。



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