2022.11.08

作業着スーツブランド「WWS」、新商品とCRM施策で業績V字回復へ 来期には売上10億円目指す

WWS事業部プロモーショングループ広報担当 岩見祐香チーフ

作業着スーツブランド「WWS(ダブリューダブリューエス)」を運営するオアシスライフスタイルグループは、新商品やCRM施策で業績のV字回復を狙う。2023年2月期は増収ペースで推移しており、2024年2月期には、売上高10億円を狙っている。

「WWS」は水道工事事業を営んでいた同社が、「見た目」と「機能性」の両立を目指し、「スーツに見える作業着」をコンセプトに開発したスーツブランドだ。2018年3月の発売後、話題を集め、多くのメディアで取り上げられた。

売り上げは順調に拡大した。2019年2月期の売上高は7000万円だったが、2020年2月期は2億6000万円、2021年2月期は9億3000万円にまで伸長した。長引くコロナ禍によるスーツ需要の減退や、急拡大の反動もあり、2022年3月期の売上高は8億円弱と落ち込んだ。

業績のV字回復を図るため、新商品の投入やCRM施策を強化している。

2021年4月、試着特化型店舗を都内・新宿に開設した。東京駅と直結している地下街の店舗に加えて、もう1店舗設けたことで、顧客接点が拡大した。

購入者や来店客が増えたことで、メルマガの登録者数も増加している。メルマガの登録者数は現在、2万9552人いるという。

「ついつい開きたくなるような、顧客に寄り添う文面のメルマガを作成している。広報とECチームのLINEグループでタイトルをチェックし、会員の興味を引く内容にこだわっている。メルマガの開封率は50%を超えることもある」(WWS事業部プロモーショングループ広報担当 岩見祐香チーフ)と言う。


▲WWS事業部プロモーショングループ広報担当 岩見祐香チーフ

CRM施策を強化することで、リピート率は8割に上るという。

今年8月には、新商品として、かかとを踏める革靴を応援購入プラットフォーム「Makuake(マクアケ)」 で先行販売している。アシックス商事が展開するビジネスシューズブランド「texcy luxe(テクシーリュクス)」と共同開発し、本格的な革靴でありながら、スニーカーのような履き心地を実現し、さらにオフィスや移動中にかかとを踏むことでリラックスしやすいアイテムになっている。


▲かかとを踏める革靴

定価は1万4080円(税込)だが、先行販売の特別セットや特別価格を用意したところ、841人が購入し、応援購入の総額は、1348万2532円になった。

これまでもさまざまなブランドやスポーツチームとコラボレーションしているが、今後は国際開発機関や教育機関と協業したいという。





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