2022.07.08

アンカー・ジャパン、一般ブログの製品不備の指摘に公式が反論 通常の使用においては当該事象の再現性なし

アンカー・ジャパンは7月5日、USB急速充電器「Anker 736 Charger(Nano II 100W)製品型番:A2145」に対する一般のブログにおける製品不備の指摘に対し、PCへの充電など通常の使用においては問題とされる事象の再現性はなく、安全に利用できると発表した。より安全に利用できるようアップデートを行うとともに、既存ユーザーへ安心を訴えた。懸念のある人には、返金対応も行うとしている。

アンカー・ジャパンは、6月23日にUSB急速充電器「Anker 736 Charger(Nano II 100W)製品型番:A2145」(以下:Anker 736 Charger)を発売。同充電器について、一般のブログにおいて、電子負荷装置を用いて3Aケーブルを使用して充電した場合、通常なら60W出力に制限されるところが100Wの出力を検知したとの指摘があった。

これについてアンカー・ジャパンは、「Anker 736 Charger」は法的に求められているPSE認証を取得しており、USB-IFが定めたUSB Power Delivery(以下USB PD)への互換性があり、PCへの充電など通常の使用においては本事象の再現性はなく、安全に使用できると公式に発表した。

PCの充電など通常の使用環境下では、3Aを超える電流をシンク側(PC等デバイス側)が要求する場合、ソース側(充電器側)が接続したケーブルのeMarkerの有無を確認し、シンク側に供給可能な電流の範囲を送信。シンク側はその範囲で最適な負荷電流を決定する。ただし、電子負荷装置を用いた特殊な環境下でシンク側(電子負荷装置)がその電流の範囲を無視し、仕様以上の電流を強制的に要求することで、ソース側である「Anker 736 Charger」から5Aの電流を引くことは理論上可能となる。これらを踏まえ、一般的に購入者がPC等のデバイスを「Anker 736 Charger」で充電する際に過電流になるリスクはなく、同製品は法的に定められている過電流保護機能を備え、安全に使用できるとした。

また、現時点で利用者からの事故報告は1件も寄せられておらず、法的にも求められていないものの、上記のような特殊環境において当該事象の再現が可能であることを鑑み、さらに安全に利用できるよう、これ以降製造する同製品については、接続しているケーブルがeMarker非対応の場合もソース側でも制御する仕様にアップデートを行っている。

「Anker 736 Charger」を使用する顧客に向けて、PC等の充電等一般的な使用の範囲においては、同様の事象は発生しないので安心してほしいと訴えるとともに、使用に懸念がある場合は製品購入後30日以降でも返金対応を行うとの考えを示した。「Anker 736 Charger」の購入者および同社製品の愛用者に対し、心配をかけたことを陳謝するとともに、事象についての理解を呼びかけている。



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