2022.06.25

ベビー用品のECサイト「ナチュラルリビング ママ*ベビー」、2年連続の大幅増収 今期30億円へ

羽野衡社長(写真前列中央)

ベビー用品のECを展開するユーコンスカイは、2021年の楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー(SOY)で、ベビー・マタニティ部門の大賞を受賞した。2021年3月期は前期比38.2%増という大幅増収を記録した。2022年3月期の売上高も16・8%増の24億5000万円となり、2年連続の2桁増収となった。2023年3月期は売上高30億円の達成を見据えているという。

同社では、EC売上高の約3分の2を楽天市場が占めるという。楽天市場での売り上げは年々拡大しており、ジャンル賞は2017年から、5年連続で受賞している。「出生数は減少しているが、ベビー用品の市場規模は変わっていない。今は子どもの数が減ったためか、一人当たりの単価が上がってきている」(羽野衡社長)と話す。

近年人気商品となっているのは、ベビーカーだという。「人気が高いのは、10万円前後の価格帯の商品だ。コロナ禍では、人気商品の売り逃しがないよう、在庫の確保に注力した。資金的に厳しい時期もあったが、結果として増収増益が続いている」(同)と話す。


▲人気のベビーカーを多数展開

今期はあらたに、百貨店などへの卸も強化する方針だという。「高価格帯の商品が売れ筋になったことで、『実物を見たい』という声も増えてきた。全国の百貨店で、実際に商品に触れられる環境をつくり、ECでの購入につなげていく方針だ」(同)と話す。

同社では2021年から、ECの支援事業も開始した。楽天市場やペイペイモールの運営代行が中心。自社ECサイトの運営代行も請け負っているという。「現在請け負っているのは、一括の運営代行だ。当社の実績を信頼して依頼してくれるケースが多い」(同)と話す。

「最近では、実店舗の販路が縮小したという理由から、新たにECを始める企業も多い。商品力はあるが販売力が弱い企業などに、導入してもらえればと考えている」(同)と言う。

「今期は、卸や支援事業など、EC以外の分野にも注力していく方針だ。ECでは売上高30億円と、SOYの6年連続受賞を目指したい」(同)と話している。


「ナチュラルリビング ママ*ベビー」
https://www.rakuten.ne.jp/gold/natural-living/





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