2022.05.30

ビビッドガーデン、取締役執行役員COOなど新たに4人が就任 経営体制を強化

日本最大の産直通販サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデンはこのほど、5月1日付で経営体制の強化を図り、取締役執行役員COOの山下麻亜子氏をはじめ、新たに4人がCOO、CTO、CFO、執行役員に、さらに新たに2人が監査役に就任したと発表した。スピードを緩めることなく、組織や事業の成長をより加速させるため経営体制を強化したとし、採用も積極的に行っていくとしている。

ビビッドガーデンは、こだわり生産者から直接食材や花きを購入できる産直通販サイト「食べチョク」を運営。日本の産直通販サイトにおいて、認知度や利用率などの6つのNo.1を獲得している。開始から5年半で、登録生産者数は7100軒を超え、消費者からは、新鮮で美味しい逸品に出会えるサービスとして評価され、登録ユーザー数は65万人を突破した。

5月1日付で経営体制の強化を図り、これまで事業戦略や組織設計などを統括してきた取締役の山下麻亜子氏が取締役執行役員COO、開発組織を統括してきた西尾慎祐氏が執行役員CTO、リクルートや大手金融機関で投資やM&Aに従事してきた岩崎哲也氏が執行役員CFO、生産者サクセスや法人アライアンスを統括してきた酒井勇輔氏が執行役員にそれぞれ就任した。さらにコーポレートガバナンス強化の目的で、監査役経験の豊富な有本康隆氏、弁護士の五十嵐沙織氏の2名が新たに監査役に就任した。

ビビッドガーデンの従業員は100名規模になり、開発組織を中心に2年で約10倍に拡大した。生産者の利便性向上を目的としたヤマト運輸とのシステム連携や、購入者が複数商品を同時に購入できるカート機能などの開発を重ね、年間の流通額は2年で128倍に成長している。

1次産業は、農業従事者の高齢化による離農が進み、農業従事者は毎年減少を続けている。市場を通して販売する場合、生産者のこだわりが正当に評価されないことや、価格の決定権がなく利益が少ないことから経営を継続しづらいなど、多くの課題が存在する。一方、消費者においては、応援消費・意味消費の拡大により消費行動に社会貢献性を求める人が増え、産直農産品の市場は2024年に3兆5489億円規模に拡大することが新型コロナウイルス流行前から予測されており、今後も成長する領域となっている。

1次産業を持続可能な状態にするには、生産者自身が価格を決定し、こだわりが正当に評価される「食べチョク」の仕組みが必要であるとし、さらに事業成長を加速させるべく、経営体制を強化を図った。

新たに取締役執行役員COOに就任した山下麻亜子氏は、「2年前、第1次産業や『食べチョク』の可能性に胸が踊り、当社に入社しました。その感覚はより一層強まっているとともに、当社のこれまでの成長は直接的・間接的問わず多くの方々からのご支援のおかげであることを日に日に強く実感しております。生産者の方がこだわりを持って美味しい生産物を作りそれが正当に評価されること、その生産物が届くことで消費者の方の生活を彩ることを、当社としてより一層のスピードを持って実現していく所存です。皆さまの期待を超えた価値創造に向けて、事業推進と組織基盤の強化に尽力いたします」とコメントした。


▲取締役執行役員COO 山下麻亜子氏

執行役員CTOに就任した西尾慎祐氏は、「エンジニア数人で開発をしていた2年前まで、プロダクトに足りないもの、作らなければならないものは明確で、いかに早く目的の機能がデリバリーできるかが最優先でした。事業が成長し組織が大きくなるにつれ、それだけでは今後のさらなる成長は難しいフェーズに来ています。単にものを作るだけでなく、ビジネスとして最速で最大の成果を出すにはどうすれば良いか。メンバーが増えても開発がスケールするような組織とはどうあるべきか。チームが開発しやすいプロダクトとはどんな状態か。開発を加速させていくために、組織・技術の両面でまだまだ解決しなければならない課題は山ほどあります。経営陣やチームメンバーを巻き込みながらより良いプロダクトが作れるよう、より一層尽力いたします」と語った。


▲執行役員CTO 西尾慎祐氏

執行役員CFOに就任した岩崎哲也氏は、「これまでビビッドガーデンを育ててきた全ステークホルダーのみなさまに敬意を表するとともに感謝申し上げます。ビビッドガーデンの成長とともに、色鮮やかな農地が目の前に広がっていく姿や一次産業が元気を取り戻していく姿を想像すると、当社の社会的意義と事業成長を加速させていく必要性をあらためて強く感じます。私はビビッドガーデンのポテンシャル、強いマネジメント、そしてカルチャーに惹かれ入社しました。また、当社は業界の未来を考え牽引していくリーディングカンパニーとなれると強く信じています。これまで培ってきた経験を活かし、強固な経営基盤の構築にコミットし持続的な事業成長を支えるとともに、企業価値最大化のために全力を尽くして参ります」と述べた。


▲執行役員CFO 岩崎哲也氏

執行役員に就任した酒井勇輔氏は、「入社してから数多くの生産者さんとお話させていただく中で、日本各地に素晴らしい生産者さんと、こだわりが詰まった生産物が数多く存在することを再認識しました。そして、その生産物を求めている消費者も多くいます。しかし、『広く流通していない魅力的な生産物に出会い、鮮度が高い状態で届く体験』における決定的なスタンダードが確立されておらず、消費者と生産者の間にギャップがあるのが現状だと感じています。また1次産業の現場で様々な課題に向き合う中で、生産者が適正な利益を得ることができる仕組みをつくることの必要性を日々痛感しています。これらの課題を乗り越えるために今まで以上に強いチームを作り、課題の解決に向けて邁進してまいります」とコメントした。


▲執行役員 酒井勇輔氏

監査役に就任した有本康隆氏は、「人は食べたものにより構成され、そしてエネルギーを得て生きています。その観点から、食事として摂取する農産物が私たち人を作っていると考えて良いと思います。その重要な生産物を、こだわって作っている生産者の皆さんが正当な評価を受けると共に、こだわって作った生産物をお客様にお届けする仕組みを提供することが、ビビッドガーデンの重要な役割であり中核事業であると理解しています。私の役割は、その事業を支えるコーポレートガバナンスをはじめ会社基礎の整備、構築に貢献することと認識しており、これを役員および社員の皆さんと一緒に推進できれば、私にとって生き甲斐となると考えています」とコメントした。

同じく監査役に就任した五十嵐沙織氏は「昨今では、健康志向の高まりも受け、顔の見える生産者さんから安心・安全な食材を買いたいという消費者のニーズも一層高まってきているのではないかと感じています。私自身もそのような消費者のひとりであり、ビビッドガーデンの『生産者のこだわりが正当に評価される世界へ』というビジョンに共感しています。私が監査役としてできることは微力ではありますが、ビビッドガーデンの一員として、第一1次産業が直面する様々な課題の解決を目指す事業の成長に向けて尽力していきたいと思います」と述べた。


▲監査役 五十嵐沙織氏

さらに事業成長を加速させるべく採用の強化も実施。エンジニアやデザイナー、ビジネス、コーポレートなど、多くの職種で人材の募集を行っている。




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