2022.05.06

【2022年版】健康食品通販売上高ランキングTOP103を発表 ウェブ会員限定でTOP50公開


【EC】口コミで拡大するD2Cが台頭


健康食品EC市場では、SNSなどの口コミで顧客を獲得して定期購入につなげるタイプの健康食品D2C企業の台頭が目立った。

代表的な企業は、「VALX」ブランドでプロテインを商材に、立ち上げから2年目に当たる2021年3月期に本紙推定で20億円を売り上げたレバレッジだ。同社の2022年3月期の売上高は、プロテインの通販やその他の事業を含めると、60億円に達する見込みだとしている。

「菌ケア」をコンセプトに乳酸菌サプリなどを展開するKINS(キンズ)も、2021年11月期の売上高が前期比5倍となるなど、急成長を遂げている。2021年11月期の同社の売上高は、本紙推定で10億円だ。

D2Cの健康食品EC企業は、インフルエンサーなどと提携し、インスタグラムやユーチューブなどのSNS媒体で、新規顧客を獲得することが少なくない。そうした企業では、ブランドのコンセプトやイメージ、商品に興味を持ってもらうことを通して、定期購入契約を促す。ある一定規模にまで成長すると、従来の単品通販企業と同様、LINEやフェイスブック、アドネットワークといったオンライン広告にも出稿し、新規顧客の獲得を図っていくようだ。口コミでブランドの基礎を築き、ビジネスとしてスケールアップさせていく流れがあるようだ。

健康食品の通販のオンライン比率が約9割のビタブリッドジャパンでは、「健康需要が増加した。在宅時間が増加しており、テレビやウェブなどでの新規顧客の獲得拡大につながっている」(広報)としている。

酵素ドリンクを展開するエリカ健康道場からは、「2021年の健康食品市場は上向いたが、2022年は前年と横ばいとなりそうだ。コロナも落ち着いてきた」(北島昭博社長)といった声も聞かれた。コロナの影響で好調な一方で、コロナ特需への依存から脱却したいという考えも広まりつつあるようだ。

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