2022.03.21

チョコレート菓子のECサイト「SATURDAYS」、商品もサイトも手作りを大事に

秋元力社長(インドネシアのカカオ農園にて)

チョコレート菓子を製造販売するサタデイズの秋元力社長は、手作りをコンセプトにEC事業を手掛けている。

2017年には、自社ECサイト「SATURDAYS(サタデイズ)」を手作りで開設した。サイトで販売する商品も、作業工程がほとんど手作業となる「ビーントゥバーチョコレート」を販売展開している。「こだわりを持って、一から自分で作っていくことをコンセプトにしている」と話す。商品のパッケージも自分でデザインしている。

「ビーントゥバーチョコレート」は、カカオ豆から、板状のチョコレートに仕上げる全工程を一括管理して製造している製品を指す。

豆の特徴に合わせて焙煎の温度や時間を変えて、豆の個性を生かした素材の味が楽しめるという。また、カカオ豆は毎年味が異なるため、焙煎する温度などを調整して均一化している。「豆の選定から始まり、製造工程はほぼ手作業。大量生産が難しいチョコレートとなっている」と言う。


ベリーズのカカオの苗を育てるところ

SNS広告やSEO対策などで認知を広げて販促につなげている。同社はカフェ「SATURDAYS Chocolate Factory&Cafe(サタデイズ チョコレートファクトリー&カフェ)」も運営しており、この店の来店客からのEC利用もあるそうだ。

「ビーントゥバーチョコレート」を開発する中で、自然環境や貧困問題についての意識も高まった。「農場は主に発展途上国にあり、人手が少なく、賃金も低い。子どもが学校へ行けず働いている様子も目の当たりにした。こうした環境を知ってしまった以上、無視することはできなかった」。豆の栽培時にきちんとした品質指導が行われているか、児童労働がないか、といった背景も視野に入れて豆を仕入れしている。

今後も自分の経験を生かして、できることは手作りで行っていく姿勢だ。「チョコレートにも流行りがある。北海道の企業とコラボ商品の開発など、新しいものを作っていきたい」と話す。


「SATURDAYS」
https://www.saturdayschocolate.com/shop-1




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