「ECマスターに聞く!」は、ECモール出店者向け会員サービス「ECマスターズクラブ」に入会する有力企業の事業戦略に迫るシリーズ企画。第1回は、洋菓子舗「LeTAO(ルタオ)」を展開するケイシイシイの「LINEギフト」戦略に迫る。「LINEギフト」の2021年における配送ギフトの総合ランキングにおいて、「ルタオ」のチーズケーキ「ドゥーブルフロマージュ」は1位を獲得している。ケイシイシイの2021年12月度における「LINEギフト」の売上高は、前年同月比約8倍に拡大。販売チャネル別の売上高でも、「楽天市場」に迫る勢いで伸長しているという。「LINEギフト」での取り組みについて、ケイシイシイ ダイレクトマーケティング部 二口崇史氏に聞いた。
――「LINEギフト」出店の経緯は?
当社は自社ECサイトや「楽天市場」、「PayPayモール」など展開している中で、ソーシャルギフトといわれる分野に非常に興味を持っていた。「LINEギフト」では、贈る相手の名前や住所、電話番号などを知らなくても、LINEを通してギフトを贈ることができるという仕組みが画期的だと思った。
ギフトを贈る方は一般的に、送り先の確認や配送日の設定などを気にしながら注文しなくてはいけない。このことが、ギフトを贈るハードルの一つになっていると感じていた。「LINEギフト」であれば、そこをクリアできる。もっと多くのお客さまに当社のケーキやお菓子をお届けできると思った。
興味を持っていたころにお引き合いをいただき、2020年10月に出店することになった。
――出店後の反響は?
出店直後から注文をいただいていたが、2020年12月のクリスマス商戦の際にグッと売り上げを伸ばすことができた。「LINEギフト」が大きな販促キャンペーンを展開し、その流れに乗ることができた。そこからスイーツの需要が高まる3月くらいまで、在庫の確保や販売を強化することで、「LINEギフト」でもしっかりと売り上げを軌道に乗せることができたと思う。