2022.03.04

【Zホールディングス誕生から1年】統合で生まれたグループシナジーをまとめて公開

Zホールディングスはこのほど、ZホールディングスとLINEの経営統合完了による新生Zホールディングス誕生1年に伴い、多用なグループ会社とのシナジーで社会課題の解決に取り組む、Zホールディングスの「統合シナジー」の進捗を1年間の広報発表を通して振り返った。情報技術によってユーザーの日常生活、企業活動、そして社会全体をアップデートし、自由自在な世界の実現を目指す。

Zホールディングスは、2021年3月にLINEとの経営統合を完了。新生Zホールディングスとして、「情報と人をつなぐ(Yahoo! JAPAN)」「人と人をつなぐ(LINE)」「人と決済をつなぐ(PayPay)」という3つの起点を中心に、ZOZOや出前館、アスクルなど多様なグループ会社とのシナジーを通じて、さまざまな社会課題の解決に取り組んでいる。LINEとの経営統合後も「ユーザーファースト」を重要な価値観の1つとし、ユーザーのくらしを支援する機能・サービスの迅速な提供に注力してきたとし、1年間の「統合シナジー」の進捗をまとめた。


コマース領域で実現したグループシナジー


統合シナジーを早期に実現しているのがコマース領域だ。とりわけ「Yahoo!マート」「LINEギフト」「LINE公式アカウント」「PayPayグルメ」などのサービスがグループ各社との連携にいち早く着手し、成果を発揮し始めている。

2022年1月にスタートした「Yahoo!マート」は、ユーザーが出前館のサービス上で、アスクルが販売する食料品や日用品を中心とした約1500種の幅広い商品を購入でき、最短15分で商品を受け取ることができるサービス。アスクルは商品調達、出前館は注文・配送、ヤフーやLINEは集客と、グループ各社の強みを組み合わせ、ユーザーの「今すぐ欲しい!」というニーズに応える、欲しい時に欲しい商品が手に入る新しい買い物体験を提供している。

「LINEギフト」は、「LINE」のトークを通じて友だちとギフトを贈り合うことができるコミュニケーションサービスで、2021年10月より開始した「Yahoo!ショッピング」や「PayPayモール」との商品および在庫連携をはじめ、「出前館」「ZOZOTOWN」「一休.com」とのeギフト連携など、Zホールディングスグループ間の連携により、ユーザーは幅広いラインナップからギフトを選ぶことができるようになった。

「LINE公式アカウント」では2021年7月、「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」の全出店ストアを対象に、LINE公式アカウント開設の案内を開始した。「Yahoo!ショッピング」に出店する事業者は従来、サービス上でのユーザーからストアへの問い合わせ機能、同意したユーザーを対象にサービスやストアからのお得情報をメールで通知する機能などを用いていたが、LINE公式アカウントと連携することにより、「LINE」という身近なコミュニケーションツールを用いたリアルタイムかつ最適な情報の提供が可能となった。

また、ヤフーが運営する飲食店予約サービス「PayPayグルメ」は2022年2月より、LINEが提供するオンライン予約やトークで予約ができるサービス「LINEで予約」と連携した。これによりユーザーは、「LINE」上で「PayPayグルメ」に加盟している飲食店の予約が簡単にできるようになった。予約完了後は「LINEで予約 お知らせ」のLINE公式アカウントから予約通知が届き、「LINE」で予約内容をシェアすることもできる。


メディア領域でのグループシナジー


メディア領域における経営統合による最大のメリットには、ユーザーとの接点が飛躍的に増加したことを挙げた。「Yahoo! JAPAN」の8600万ユーザーに「LINE」の9000万ユーザー(2021年12月末時点)が加わったことで、日本のインターネット人口のほぼすべての人へサービスの提供が可能となったとしている。この多くのユーザーに対し、メディアを通じた多彩なサービスを提供し、人々や社会に新たな価値の創出を目指す。加えて全国の自治体と連携した行政DXへの対応や防災・減災への貢献をはじめ、あらゆる社会課題の解決を通じてより豊かで便利な暮らしの実現に貢献していくとしている。

LINE公式アカウントを活用した「防災速報」は、Yahoo! JAPANとLINEが防災分野で初めて連携した機能。ニュースや地域情報など、ユーザーがほしい情報を自ら選択し、必要なタイミングで「LINE」のトークを通じて受け取ることができる「LINEスマート通知」と、「Yahoo!防災速報」が連携し、ユーザーは登録した地域の災害情報を「LINE」のトークを通じプッシュ通知で受け取ることができる。自宅、実家、勤務先など国内最大3地点を登録することができ、登録地点はいつでも変更可能。現時点では「避難情報」「地震情報」「津波予報」「気象警報」など9つの防災速報に対応しており、今後も順次拡大予定となっている。

2021年3月、東日本大震災から10年の節目に共同で実施した取り組み、3.11企画「のりこえるチカラ」では、体験型コンテンツ「スマホ避難シミュレーション」、検索寄付「検索は、チカラになる。」などの防災や復興支援に関するコンテンツを両社が連携して展開した。さらに1995年に発生した「阪神・淡路大震災」から27年となる2022年1月27日には、地震から命を守る初期行動を身につけることがきる防災訓練「全国一斉シェイクアウト訓練」を行った。ユーザーには「LINE」から通知が届き、特設サイトに公開される動画を見ながら、自宅や職場などその場でシェイクアウト訓練を実施してもらった。

日々の生活に必要な情報を自治体ごとに確認できるサービス「Yahoo!くらし」においては、新型コロナワクチンの接種スケジュールを「LINEスマート通知」でプッシュ配信する「新型コロナのワクチン接種情報」の提供を2021年7月に開始した。ユーザーは「LINEスマート通知」からプッシュ通知を受け取り、「Yahoo!くらし」で更新された接種スケジュールや予約方法を確認することができる。

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