2022.03.04

プレミアアンチエイジング、メンズコスメ市場に参入 サステナブル原料のスキンケアを展開

エイジングスキンケアブランド「DUO(デュオ)」を開発・販売するプレミアアンチエイジングはこのほど、メンズコスメ市場に参入し、同社初となるメンズ向けスキンケアラインを展開すると発表した。ファーメンステーション、岩手生物工学研究センター、JAグリーンサービス花巻プロ農夢花巻事業本部が共同開発したサステナブル原料「ヒエヌカオイル」を一部製品に採用し、SDGsへの取り組みを推進する。

プレミアアンチエイジングは、4月よりメンズコスメ市場に参入する。それに伴い展開するメンズ向けスキンケアラインでは、サステナブルな化粧品原料「ヒエヌカオイル」に着目し、長期的かつ継続的な資源の有効活用に向け新製品を開発。日常的にスキンケアを行いながら、無理なく手軽にSDGsへの参加を可能にする新ブランドとして展開する。

プレミアアンチエイジングは、同社で推進するSDGsへの取り組みの一環として、ファーメンステーション社が推進する「未利用資源 再生・循環パートナーシップ」に参画している。同パートナーシップは、発酵技術をベースにサステナブルな化粧品原料や商品開発を行う研究開発型スタートアップ企業ファーメンステーションが主体となり、独自の発酵技術で「未利用資源」をアップサイクルし、新しい価値ある製品に変えていく循環型社会構築にむけたコラボレーション事業で、SDGsの実現や、循環型社会を目指す企業とタッグを組み、未利用資源から新たな価値を生み出すことを目的としている。すでに国内のインフラを担う大手鉄道会社や航空会社、飲料メーカーなどが参画しており、未利用資源から生まれたアップサイクル製品を開発・販売し、サステナブルな社会づくりに取り組んでいる。同パートナーシップへの参画により、ファーメンステーションが開発・製造するエタノールやサステナブルな化粧品原料などを活用できるほか、協働を通じて未利用資源のアップサイクル推進が可能となり、様々な企業の参画により、業種業界を超えた循環型社会の仕組みづくりが進められている。

プレミアアンチエイジングが新展開するメンズ向けスキンケアラインで採用したサステナブル原料「ヒエヌカオイル」は、同パートナーシップにおいて、ファーメンステーションが岩手生物工学研究センター、JAグリーンサービス花巻プロ農夢花巻事業本部と共同開発したオイルとなる。

雑穀のヒエを生成する過程の副産物「ヒエヌカ」を用い、独自の独自の圧搾・精製方法で開発した「ヒエヌカオイル」は、ルテイン、ゼアキサンチン、ビタミンE、リノール酸といった美容成分を含む天然素材。岩手県が日本一の生産を誇る雑穀「ヒエ」は、近年まで実施されていた減反政策に伴い、水田の転作作物として栽培されてきた。健康食品として注目を集める一方、「ヒエヌカ」は畑の肥料や家畜飼料に混ぜる以外は用途がない未利用資源だった。今回の取組みにより、岩手県花巻で年間約2トン排出される「ヒエヌカ」の約20%をアップサイクルを通じて有効活用することが可能となる。

プレミアアンチエイジングは、自社の調査によりメンズコスメ市場は2022年には1230億円を超すと予測。日本国内のみならず、欧米を中心にメンズ向けやジェンダーレスなコスメ製品を展開するブランドが増加しており、清潔感を重視する男性やジェンダーレスにコスメを取り入れる男性が増加傾向にある。性別にかかわらず、自身のコンディションを整えたいというニーズとともに、スキンケアを日常的に行うライフスタイルが定着しつつあるものと考えられるとし、こうしたライフスタイルの変化とニーズに対応するべく、メンズコスメ市場への参入を決定したとしている。

「未利用資源 再生・循環パートナーシップ」への参画を通じ、サステナブル原料を広く消費者に使用してもらえる化粧品原料として使用することで、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを一層推進いく考えを示した。



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