2022.01.31

【インタビュー】SBペイメントサービス 営業本部長 桑原康弘氏「2022年は“決済のOMO”が加速する」

SBペイメントサービス 桑原康弘 営業本部長


24時間申し込み受け付けを可能に

――SBPSの2022年の展開は?

まず、規模の小さいECサイトなど、企業の中にキャッシュレス決済に精通している人がいない場合でも、SBPSのオンライン決済サービスを申し込みやすくするよう、間口を広く構えていく。これまでは、お申し込みいただく際には、当社の営業担当者と直接やりとりして見積もりを出してから、専用のエントリーシートに情報を入力してもらい、導入に至るのが通常だった。加盟店にはよく納得してもらい、導入していただけていたが、導入までに時間がかかってしまうことが多かった。

今後は、SBPSのオンライン決済サービスと連携しているECカートシステムを経由して、24時間いつでも専用のオンラインフォームから申し込んでいただけるようにしていく。すでに、2021年からEC構築システムのShopifyで、24時間の申込受付を可能にしている。今後も、連携しているカートシステムに、24時間自動受付の専用フォームを設置していく予定だ。

昨年度にサービスを開始した「AI不正検知」の導入も引き続き促進していく。クレジット決済において、膨大なトランザクションから不正な取引パターンをあぶりだし、ユーザーの利便性を損なわずに不正な取引を抑止することで、ユーザーや加盟店に安心・安全なキャッシュレス決済を提供していく。

1月19日には、実店舗向け決済DXプラットフォームの提供も開始した。アンドロイドOSを搭載したモバイル型オールインワン決済端末を提供する。導入すれば、35ブランド以上の決済手段を利用できるだけでなく、実店舗とECサイトの決済情報をリアルタイムに確認・分析・活用できるようになる。決済だけでなく、集客や免税の対応、スタッフ管理など、店舗運営の利便性を向上させるサービスとなっている。

メタバースに注目

2022年に注目しているのが、「メタバース」の領域だ。私の見解では、仮想空間で現実と同じように商品を手に取ってその場で商品を購入できるようになる、ということが実現するまでに、まだハードルがいくつもあると思っている。今実用化しているVRコマースは、端末の普及の課題もあり、没入感が足りない。メタバースが実現する上では、オンライン決済の不正防止の手段をどう構築するかも課題となっていくだろう。

さまざまな課題があるが、将来的に、大きな可能性を秘めていると考えている。どんなサービスが実現するのか、注目していきたい。




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