2022.01.25

【インタビュー】ACALL 吉元裕樹 副社長「誰が・どこで・どんな状況で」を可視化しコミュニケーションを促進

ACALLの吉元裕樹取締役副社長


業務支援サービスを提供するACALL(アコール)は、企業の従業員の働き方をサポートするデジタルサービス「WorkstyleOS(ワークスタイルオーエス)」を提供している。企業のオフィスの自動受付や、来客の入退室、社内の座席・会議室の予約などを一元的に管理できるサービスだ。NTTドコモやLINEなどの大手から中小スタートアップ企業まで、約6000社が導入しているという。ACALLの吉元裕樹取締役副社長は、「スタッフのスケジュール管理と連動させて、“働く状況”を可視化する機能も順次拡張している。“誰が・どこで・どんな状況で仕事をしているか”を把握できれば、社内のコミュニケーションを深めることができる」と話している。吉元副社長に、「WorkstyleOS」の導入メリットについて聞いた。


名だたる大手企業も導入


――「WorkstyleOS」の機能や導入事例について、教えてほしい。

「WorkstyleOS」は、「働くスポットのチェックインをデジタル化」することにより、多様で快適な働き方を提供するサービスだ。もともとACALLは、オフィスの来客をタブレットで自動的に受け付けるサービスを提供しており、国内でシェアナンバーワンとなっている。現在では、自動受付にとどまらず、ゲストの入退室管理や、オフィスの座席の予約管理、会議室の予約管理を、「WorkstyleOS」という一つのパッケージにして提供している。

「WorkstyleOS」は現在、国内の大手企業から中小スタートアップ企業まで、約6000社が導入している。大手企業への導入が多くなっている。コクヨやトレンドマイクロなども、「WorkstyleOS」を導入している。

大手企業では現在、コロナ禍で、オフィスでの働き方を大幅に変革しているケースが少なくない。当社のサービスを導入して、自宅とオフィスのハイブリッドワークを実現したという企業もある。


「ステータスマーク」で仕事状況把握


――「WorkstyleOS」の導入メリットは?

自動受付から、会議室の予約管理までを、一つのソリューションで提供できるのが、最大のメリットだ。「WorkstyleOS」を導入すれば、従業員が数万人の企業でも、同じ部署の誰がどこで働いているのかを、一つの画面で見ることができる。

コロナ禍で、自宅とオフィスとのハイブリッドワークが進む中、よく耳にする課題がある。「コロナ前はオフィスで生まれていた、雑談のコミュニケーションが、生まれなくなった」というものだ。久しぶりに出社して、違う部署の○○さんに会いに行こうとしても、出社しているかどうかも分からない。出社していることが分かっても、どこにいるか分からない、という課題も耳にする。フリーアドレスを導入している企業では、同じチームのメンバーが同時に出社して仕事をしていても、接触せずに帰宅してしまったというケースもあるそうだ。

「WorkstyleOS」では、誰がどこで働いているか確認できるので、ちょっとしたコミュニケーションを作りやすい。スケジュール管理機能は、それぞれの従業員のカレンダー機能と連携しており、そのスタッフが現在どんな状況で仕事をしているのか、ステータスをマークで表示することもできる。例えば、「仕事中マーク」もあれば、食事中を示す「おにぎりマーク」もある。話しかけないでほしいスタッフは「集中モードマーク」にしておくこともできる。それぞれのスタッフの場所や仕事状況を、一元的に把握できる。

「WorkstyleOS」については現在、同じチームの人間が、近くの座席などを予約していた場合に、アラートで教える機能も開発中だ。

このように、「WorkstyleOS」は、来客の自動受付や、会議室の予約管理にとどまらず、自宅やオフィスで働く人の就業状況を見える化する機能が備わっており、スタッフ同士のコミュニケーションを活発化させ、業務効率を高めることができるサービスとなっている。

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