コロナ禍のニーズに対応する商品の中から、ヒットが続々と生まれている。コロナ禍で生まれた新しい需要を取り込むべく、2020年11月には「パジャマスーツ」を、2021年2月には「アクティブワークスーツ」を発売した。「パジャマスーツ」はECと店舗での累計販売着数が8万着を超えたという。両商品とも、伸縮性が高く、自宅で洗うことができるため、リモートワークなどで活躍しているそうだ。
「パジャマスーツ」の累計販売着数は8万着以上同サイトでは、スタッフによるコーディネート紹介にも注力している。40~50代を中心に、幅広い年齢層のスタッフのスナップ写真を用意しており、好評だという。顧客から、「着た時のイメージをつかみたい」という声が多く寄せられていたため、まずは2019年に、同社が展開する、「AOKI」ブランドとは別の紳士服ブランド「オリヒカ」のECサイトに導入した。好評だったため、「AOKI」のサイトでもリリースしたという。
2021年11月には、「AOKI公式通販」でチャット接客サービスをスタート。ECの販売拡大にも寄与したとしている。チャット接客によって商品に興味を持つ人が増えたほか、来店へのハードルも下がったという。実店舗への送客効果も高かったとしている。
同社では、「OMOの施策を重視している」(ネット通販事業部デジタルマーケティング責任者・執行役員・林亮介氏)と話す。OMO施策としては、①ECでの購入品を、実店舗で受け取れる ②ECから店舗在庫取り置きを申し込み、店舗で購入するかどうかを決められる ③実店舗に在庫のない商品をECで取り寄せ、自宅で受け取れる ④実店舗で確認した商品の情報を、QRコードで読み取りECで購入できる――という4つのサービスを展開している。
「今後も人気商品のさらなる開発や、OMOの強化に注力していく」(同)と話す。「ECで、『より短い時間で快適にショッピングできること』と同時に、『ショッピングの”楽しさ”を味わえる購買体験』も提供していきたい」としている。
「AOKI公式通販」https://www.aoki-style.com/