2022.01.14

【22年注目の法人向けギフトサービス】<インタビュー>ギフトパッド 園田社長「販促ツールや福利厚生など使い方は多岐に」

ギフトパッドの園田幸央社長


――導入事例を教えてほしい。

ニッポンハムグループ商品の販売を手掛ける日本ハムマーケティング(本社東京都)は17年に当社と取引を開始し、ウェブを活用した販路開拓に乗り出した。これにより、日本ハムマーケティングの18年1月から19年3月までの、「サンクスチケット」を介した受注数は、前年の約5倍に伸長したと聞いた。

ニッポンハムが製造している粗びきウインナーソーセージ「シャウエッセン」はもともと、ギフト向きの商品ではなかった。ギフトというよりは、「日常使いするもの」と認識されていることが多いからだ。しかし、「食べ慣れないボンレスハムよりも、普段食べているものがギフトのラインアップにあったらうれしい」という潜在的な需要はある。そこに目を付けデジタルカタログに掲載したところ、手応えを得られた。「シャウエッセン」をギフト市場に持ってくることができたと思う。日本ハムマーケティングも、小売店で販売するときと比べて、ギフトとして販売すると値引きする必要がないため、上代価格を維持できる。これを皮切りに「シャウエッセン」のファンになり、スーパーでも「シャウエッセン」を買うようになった人もいるとみている。

今後はますます、ギフトと自家需要のボーダーレス化は進むのではないかと思う。化粧品、美容、健康の三つの商品ジャンルは特に伸長が期待できる。コロナ禍で健康を意識する人が増え、自分に投資する人が増えてきた。
健康食品や美容商材は継続的な購入が見込めるため、企業の収益化にもつながりやすい。

――システムの提供も行っている。

「サンクスチケット」システムを導入することで、導入企業は、自社が展開しているカタログギフトをウェブ化できる。設定次第では、「導入企業のブランドページからでないと、そのブランドのデジタルギフト販売ページに遷移できない」ようにすることもできる。このため、ブランドイメージを損なうことはない。

――2021年10月からは新たなデジタルギフトサービス「Ticket Button(チケットボタン)」の提供を開始した。

「チケットボタン」は、導入企業が自社でクーポンを発行できるシステムだ。キャッシュレスポイントや商品と交換できるチケット(=QRコード)の発券ができる。


「チケットボタン」は在庫リスクの低減やキャッシュフローの改善にも役立つ

消費者は商品券やギフトカードなど、複数のキャッシュレスポイントから選択・交換できる。導入企業は、消費者が選択したポイントのQRコードを即時に発行し、消費者に渡せる仕組みだ。「サンクスチケット」をより手軽に使えるようにした。費用もコンパクトなので、中小企業も活用しやすいと思う。

QRコードは必要なときに必要な分だけ発行して精算できるため、在庫リスクの低減やキャッシュフローの改善につながる。キャンペーンごとに上限金額を設定することもできる。

「チケットボタン」はJTBと共同開発した。現在は宿泊施設による利用が多いが、EC・通販事業者をはじめとした幅広い業態の企業に利用いただける。関心がある方は気軽に問い合わせてほしい。


■「3X’s ticket(サンクスチケット)」
https://giftpad.co.jp/3xs

■「Ticket Button(チケットボタン)」
https://ticket-button.com/?_fsi=v8udW3is






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