2021.12.14

エアークローゼット、自社開発した倉庫管理システムの運用開始 「循環型物流」の外部提供を見据えて進化

エアークローゼットは12月13日、シェアリングビジネスに特化した倉庫管理システム(WMS)を独自開発し、自社の物流システムとして運用を開始した。また、2019年に導入したRFIDを活用したアイテムの個品管理(特許出願中)により、倉庫内の出入荷の作業効率を大幅に改善したことでコスト削減に成功し、創業以来初の通期黒字化(21年6月期)を達成したと発表した。

女性向けの月額制ファッションレンタル「airCloset(エアークローゼット)」をはじめ、返送も発生するサービスを展開するエアークローゼットでは、シェアリングビジネスを運営する上で重要となるのが「循環型物流」であるとし、創業当初より物流専門チームを設置。商品を個品単位で管理し、還流・再生して何度も回転させる「循環型物流」を一から構築し、UX改善・業務効率化を行ってきた。



「循環型物流」の立ち上げ、物流機能の拡大、外部へのプラットフォームの提供の3フェーズからなる「レンタル物流プラットフォーム構想」を掲げており、外部への循環型物流プラットフォーム提供に向けた取り組みのひとつとして、このほど倉庫管理システム(WMS)の自社開発を実施した。これまで事業運営をしてきた中で、「循環型物流」の一からの構築は非常に困難であると実感してきたとし、今後シェアリングビジネスを開始したいという企業がよりスムーズに参入できるよう、構築してきた物流基盤を外部へ提供していきたいとの考えを示した。



エアークロゼットでは、ファッションレンタル専用クリーニングの開発や洗濯可能なRFIDを活用したアイテムの個品管理など、サービスの成長と共に物流機能を進化させてきた。2019年10月からは、衣服タグに縫い付けた洗濯可能なRFIDで、全てのレンタルアイテムの個品管理(レンタル・クリーニング・品質の状態を管理)を開始するなど、物流テックの活用も行っている。配送領域では、三菱商事のセルフ返品サービス「スマリSMARI」導入、QRコード・バーコード返送への切り替え、MagicalMoveのAI宅配サービス「Scatch!(スキャッチ)」導入など、様々なUX向上に取り組んでいる。






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