2021.12.13

「Tinderbox」、食品・日用品をお得に買えるアプリをリリース ホールセールストアでの買い物をECで可能に

Tinderboxは12月10日、スマホひとつで大容量の食品・日用品をお得にまとめ買いできるアプリ「TinderBox」のオープンβ版をリリースした。「まとめて買えば買うほど節約」できるダイナミックプライシングの技術の実装、レビュー投稿による追加割引など、合理的なディスカウントを通じて、“手間なくいいモノを手軽な価格帯で買える世界”の創出を目指す。また今回のラウンドで、タレント兼実業家の田村淳氏、格闘家兼実業家の朝倉未来氏などが投資家として参画した。

このほどオープンβ版をリリースした「TinderBox」は、ホールセールストアでの買い物をECで楽しむことができるアプリ。大手ECサービスより平均30%~40%安い「卸売価格」で大容量商品を提供しており、スマホを使って、食品・日用品をお得にまとめ買いできる。「年会費無料」「7900円以上のまとめ買いで送料無料」となっており、利用者は大容量の食品や日用品のまとめ買いを通じて、自宅にいながら郊外のホールセールストアでの買い物を体験できる。


サービスの利用イメージ

「卸売価格」の実現のため「TinderBox」では、商品の種類を1500程度とあえてコンビニ並みに絞り込んいる。これにより商品の大量仕入れが可能になり、ボリュームディスカウントを実現した。また、多くのECは単品買いだが、「まとめ買い」を推奨することでさらにお得に商品を買うことができる。「まとめて買えば買うほど節約」できるダイナミックプライシングの技術の実装により、カートに商品を追加するたびにボリュームディスカウントが働き、「あなたが今どのくらい節約できているか(Extra savings)」をリアルタイムで表示。お得感によるワクワクを生み出すことで、まとめ買いしたくなるUXを提供する。


商品の種類を1500程度に絞り込んでいる

さらにカート内でも割引を受けられる仕組みを設けた。「レビューをして割引を受ける」「Twitterでシェアして割引を受ける」というように、本来事業者が負担する「コスト」を利用者が引き受ける代わりに追加割引を提供する。単なる安売りではない、合理的なディスカウントを通じて、「いいモノがお得に買える」というワクワク感を創りあげている。

店舗型ホールセールストアで買い物をするためには、年会費、郊外へ出向く時間、ガソリン代が必要となる。そのため同社調べで、約630万人いるとされるホールセールストア会員の35%、224万もの人が会員の解約を検討しているという。また、現在も続くコロナ禍で人々のライフスタイルは大きく変化し、ECの利用頻度は大きく増加したとし、ホールストアでの買い物を自宅で楽しむことができ、年会費無料、まとめ買いによる送料無料で利用可能なサービスの提供に至ったとしている。今後は、リピーター向けのさらにお得な「サブスクリプション」も導入も予定しており、例えば、年会費4900円で送料無料基準の引き下げ、最短2日配送の確約、取引ごとのキャッシュバック、お得なセールへのご招待等さまざまな特典を受けられる内容を想定している。

「TinderBox」では、2021年5月より招待制のクローズドβ版の運用を開始した。約1000人が利用しているクローズドβ版では、購入単価が約1万円、購入商品数が7商品、購入頻度が1.5回/月、リピート率が53.75%、滞在時間が12分だったとし、平均購入単価と商品数からユーザーがまとめ買いをしていることがわかった。また、滞在時間の平均が3分といわれるECにおいて、4倍以上の時間を記録しているほか、リピート率もEC平均の3倍以上あり、多くの人が日常的に「TinderBox」でのショッピングを楽しんでいることがわかるとしている。

Sean Ellis testにおいても、クローズドβユーザーの48%が「このアプリを使えなくなったらとても残念」と回答し、「会員費用がかからず、ホールセールストアへ頻繁に通えない自分にはこちらが合っている」「ここ1年ホールセールストアへ行けていなかったので、久しぶりに買えてとても嬉しい。リピートします」「楽しくてついポチポチボタンを押して買っちゃう」といった感想も多数寄せられたとしている。

今回スタートしたオープンβ版におけるメインターゲット、ホールセールストアの利用意欲は高いものの、距離や年会費がネックで利用頻度が乏しい人。中でも主に「世帯年収が550万円以上」で「節約意識のある」「3人以上世帯の主婦層(20代後半~40代)」としている。同社が実施したホールセールストアの利用実態に関する調査によると、メインターゲット層は160万人程度存在し、2800億円の市場となっているとし、今後さらに市場の拡大を図り、ホールセールストアやまとめ買いの経験が少ない層も取り込んでいくことで、顧客数690万人、7400億円規模のマーケットへと成長するとの想定を示した。

コロナ禍で“手間なくいいモノを手頃な価格で買いたい”という人々の本質的で普遍的なニーズがより強く顕在化した。同時に実店舗でのリアルな体験が減り、その代わりをバーチャルに求める人の感性もまた顕在化しつつあるとし、「Tinder Box」では、自宅にいながらスマホひとつで楽しくお得な買い物を実現し、合理的なディスカウントを通じて“手間なくいいモノを手軽な価格帯で買える世界”を創っていくとしている。

また、今回のラウンドでTinderboxは、同社の感性を深く理解し、共感した、タレントで実業家の田村淳氏、格闘家で実業家の朝倉未来氏、USEN-NEXT HOLDINGS取締役副社長COOの島田亨氏、元FiNC Technologies CEO & Founderの溝口勇児氏が、新たな投資家として参画すると発表した。


【投資家のコメント】

田村淳氏(タレント兼実業家)

話を聞いてすぐに投資を決めました。自身も家族が増える中、ホールセールストアでの買い物を検討しますが、やはり遠いし時間がない。ネットでの買い物が当たり前になった今、よいものを手頃な価格帯で提供する大容量商品のマーケットもまた、オンラインを通じて社会に広く浸透していくイメージを強く持てました。市場、プロダクト、メンバーのすべてに可能性を感じ、TinderBoxのチームに投資させていただきました。

朝倉未来氏(格闘家兼実業家)

伊澤さんらの話を聴いてるうちにワクワクしてる自分に気付き、その瞬間、投資を決めていましたね。単純に大っきい商品ってワクワクします。いいモノが多いですし、それを手頃な価格帯で届ける取り組みは素晴らしいと感じました。プロダクトを実際に触ってみて、すでに熱狂的なファンがついてることに納得できたのも大きいです。今後、TinderBoxがより成長していけるよう支援していきます。

島田 亨(USEN-NEXT HOLDINGS取締役副社長COO)

百貨店やスーパーマーケットが小売の中心であった時代は終わり、消費者の世代交代や、生活スタイルの多様化が小売の在り方に劇的に変化を求めていると言えます。 日常生活にECが当たり前の時代において、Tinder BoxはEC業界代表するホールセラーとなり、必ずユーザーやマーケットから高い評価を頂けると考えています。 このようなサービスを投資家として社会実装するお手伝いをさせて頂けている事を誇りに思います。

溝口 勇児(元FiNC Technologies CEO & Founder)

どの角度から問いをしても明瞭に回答する事業解像度の高さ、市場のポテンシャル、プロダクトの可能性、経営陣及びテックチーム、すべてが圧倒的に高いと感じ、投資をさせていただきました。 ホールセールの領域はDXが遅れている領域の一つです。ネット購入が当たり前になり、コロナで人々の節約意識が顕在化した今こそ、本領域のオンライン化は必須だと思います。それを実現できるのはTinderBoxしかないと感じました。toB向けのSaasばかりが取り上げられる今日、久々に王道を行くtoC向けサービスに投資できたことを嬉しく思います。



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