東日本旅客鉄道（以下：JR東日本）はこのほど、ECサイト「JRE MALL」において、駅空間にショーケース型店舗「JRE MALL Car」、オンライン接客型店舗「JRE MALL Meet」、体験型ショールーム店舗「JRE MALL Cafe」の3タイプのショールーミング拠点を導入し、各タイプに適した場所に設置していくと発表した。ショーケース型店舗「JRE MALL Car」は、11月18日より東京駅を皮切りに山手線内を中心とした20駅に順次設置。さらにオンライン接客型店舗「JRE MALL Meet」の実証実験も行う。体験型ショールーム店舗「JRE MALL Cafe」は、11月30日に横浜駅に開業する。JR東日本が強みを発揮できる駅空間を活用し、独自のコミュニケーション戦略を推進する。
【＜画像9点＞ショールーミングサービスのイメージはこちら】JR東日本は、JR東日本グループが推進する「Beyond Stations構想」の一環として、生活動線である駅構内にECサイト「JRE MALL」初のリアルショップなど、新たなショールーミングの拠点を設置し、買い物体験ができる場を拡大する。導入する拠点は、ショーケース型店舗「JRE MALL Car」、オンライン接客型店舗「JRE MALL Meet」、体験型ショールーム店舗「JRE MALL Cafe」の3タイプ。
11月18日からは、季節や流行に合わせ、「JRE MALL」内で販売する商品を定期的に入れ替えながら紹介・販売する拠点を山手線内の駅を中心に順次展開する。導入を予定しているのは、ショーケース型店舗「JRE MALL Car」とオンライン接客型店舗「JRE MALL Meet」のトライアル版の2タイプ。
ショーケース型店舗「JRE MALL Car」は、「JRE MALL」で販売する商品を紹介する無人ショーケースで、1分程度の短い接触時間で、商品情報に加え、ここでしか手に入らない特典情報やクーポンを得ることができる。また、QRコードからの商品販売も提供する。一方「JRE MALL Meet」は、オンライン接客が体験可能な店舗。利用者の興味や属性に応じて商品を紹介する。気になる商品は、オペレーターに相談のうえ、「JRE MALL」で購入することができる。オンライン接客機能は、先行して一部の「JRE MALL Car」で実証実験を開始し、機能拡充と設置箇所拡大を進めていくとしている。
ショーケース型店舗「JRE MALL Car」のイメージショーケース型店舗「JRE MALL Car」は、11月18日の東京駅を皮切りに、山手線内を中心に新宿駅、池袋駅、上野駅、大崎駅、秋葉原駅など20駅に順次設置する。11月～12月は、「Suica20周年Suicaのペンギングッズ」（2021年12月23日まで）と「JRE MALLふるさと納税特集」（2021年12月26日まで）の2種類の特集を展開する。東京駅に設置する「JRE MALL Car」では、オンライン接客型店舗「JRE MALL Meet」のデモを開催し、期間限定でオペレーターによるオンライン接客体験を提供する。また、「JRE MALL入会キャンペーン」および「Suica20周年記念イベント」なども同時開催する。
オンライン接客型店舗「JRE MALL Meet」のイメージ一方、11月30日には、横浜駅 中央北改札内において体験型ショールーム「JRE MALL Cafe」を開業する。「JRE MALL」で販売する商品を実際に「見て・触れて・味わうことができる」体験型のショールーム店舗、2週間ごとに変わるテーマに合わせて、ふるさと納税の返礼品や心豊かな生活をサポートする商品を紹介する。さらに、生産地のエリア紹介や販売者との双方向コミュニケーション、ワークショップなどのイベントも展開する。出展者は、店内企画と連動して開催する催事販売を通じて、リアルの場での消費者の反応を見ることができるほか、商品情報読込後の行動をフィードバックするマーケティングの場としても活用できる。
体験型ショールーム「JRE MALL Cafe」を横浜駅に開業JR東日本グループは、駅を「交通の拠点」から「暮らしのプラットフォーム」へと転換する「Beyond Stations構想」推進しており、今回の取り組みはその一環となる。ヒトの生活における「豊かさ」を起点として駅空間の配置と機能を変革するとともに、「JRE POINT」生活圏の拡充を通じ、顧客や沿線の人のくらしとつながりを目指す。顧客と暮らしを支えるサービス、地域・地方、デジタル、安全安心をつなぎ、さらに顧客同士のつながりを創発することで1人ひとりの可能性を拡げ、私たちだからこそ提供できる「心豊かな生活」を実現していく考えを示した。
