ーー従来品の除毛クリームの処方とはどういった点が違うのですか。成分を工夫することにより、従来品よりもコストダウンを図ったのが一つのポイントです。原価的には従来品よりも10%以上低い価格で提供できると思います。また、ネット通販などで販売する際に役立つよう、消費者に訴求しやすい成分の種類を増やしました。例えば、ターンオーバー促進の働きを期待できるセイヨウナシ果汁発酵液、透明感を与える作用が期待できるプルーン酵素分解物、肌をつややかにする効果が期待できるチンピエキスなどを配合しています。アロエエキスなど保湿成分も複数配合しています。
ーー4月に認可を得たもう一品についても教えてください。
もう一品は美白効果を訴求できる「薬用ホワイトクリームTR+」です。美白効果の有効成分としては「トラネキサム酸」を配合しています。この処方の特徴としては、医薬部外品としての効能に加えて、「乾燥による小じわを目立たなくする」旨の表示が可能になっている点があります。日本香粧品学会のガイドラインに基づく抗シワのエビデンスを取得しているため、そうした表示が可能なのです。この処方にも、アーティチョークエキスやビルベリー葉エキス、プルーン酵素分解物、チンピエキスなどさまざまな成分を配合しています。保湿成分としては、加水分解ヒアルロン酸やグリセリルグルコシド、オリーブ果実油なども配合しています。消費者に対して、多様な切り口で提案できるのが特徴です。
ーー今後の開発方針について教えてください。
角谷 当社としてはやはり、お客さまのニーズのある化粧品について、レディーメード処方の開発を積極的に推進していきたいと考えています。特に医薬部外品というのは、一から開発すると、とても時間がかかりますから、レディーメード処方があることのメリットが大きい分野だと思います。マーケットの動向を見据えながら、今後も、医薬部外品のレディーメード処方の開発を、積極的に推進していきたいと考えています。
実正
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