2021.04.11

「お酒の通販サイトKURAND」、酒の「ガチャ」が若者から好評

リカー・イノベーションは、自社ECサイト「お酒の通販サイトKURAND」を運営している。同サイトでは、同社が開発したオリジナルの酒がランダムに届く「酒ガチャ」を提供している。「酒ガチャ」は2020年6月に本格スタートした事業だが、現在は、EC事業の主軸となるほどの人気ぶりだという。酒類業界で課題となっている、若い層の集客にも成功している。

「酒ガチャ」では、酒が「ガチャ」のようにランダムに届く。酒の希少性や本数などは、プランによって変わるという。

年間を通して使用できる「酒ガチャ」には、「11連酒ガチャ」(酒類11本以上、税込33,000円)から「3連酒ガチャ」(同3本、税込5,500円)まで幅広いプランがある。


「酒ガチャ」のプランの一例

他に、季節ごとの限定の酒ガチャイベントも開催している。現在は、3月18日~5月7日の季節限定のイベント「春の酒ガチャまつり」を開催中だ。

「春の酒ガチャまつり」の購入者は、6~7割が既存顧客だという。

EC利用者の6~7割が20~30代となっており、若者の取り込みに成功している。「どの酒を選べばいいのか分からないという層や、新しい酒に出会いたいという層にアプローチできている。お客さまには『何が届くか分からないワクワク感』を提供している」(EC・マーケティング部プロモーションプランナー/コンテンツディレクターの辻本翔氏)と話す。


EC・マーケティング部プロモーションプランナー/コンテンツディレクターの辻本翔氏

事業名に「ガチャ」という言葉を使ったり、酒の希少度を「レア度」という言葉で表現したりしているのは、若い層に、親しみを感じてもらいやすくするためだという。

「酒ガチャ」など、「お酒の通販サイトKURAND」で販売する酒はすべて、同社が開発したオリジナル商品。同社は100社以上の酒蔵と、200種以上の酒を共同開発してきたという。月に20~30種ほどの新作の酒を開発することもあるという。

アニメやVTuber、アイドルなどとのコラボも積極的に行っている。有名なゲーム「刀剣乱舞」や、ツイッターフォロワー数約100万人のインフルエンサー”しぬこ”など、多数のコラボが新規顧客の獲得につながっているという。


ゲーム「刀剣乱舞」とコラボした際の商品

オーガニック検索やSNSからの流入が多い。SNSの中でも特にツイッターの反応が良好で、現在のフォロワー数は11万人以上となっている。ツイッターでは、1日複数回投稿を行っている。利用者の感想をリツイートすることも多いという。

「酒ガチャ」の商品はランダムに届くが、気に入った酒はECサイトで個別に購入できる。そのため「酒ガチャ」の購入者が、偶然出会った酒のファンになり、ECサイトで探して購入するケースも少なくないという。


「お酒の通販サイトKURAND」
https://kurand.jp/




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