2021.04.03

ホビーECの「あみあみ」、コロナ禍で売れたのは「プラモデル」 物流強化で12月の受注額1.3倍

金坂瑞樹代表取締役副社長

越境ECの分野では、国外配送の停滞を受け、自社主体による船便を開始。独自の物流網を整備することで難局をしのいだ。「配送に対してあらゆる企業が苦戦する中、配送品質の向上は他社との差別化にもつながる」(同)とみている。

一方、東京・秋葉原で展開する2店舗は苦戦が続いている。こうした背景もあり、近年は実店舗を活用した販促にも挑戦している。

「人が少ないことを逆手に取り、ユーチューバーの撮影などにも積極的に協力している。動画内で店舗や商品を紹介することで、ファン層の開拓や認知度向上にもつなげている」(同)と言う。

今後は、動画を活用した自社によるライブコマースも強化していく計画だ。「日本好きの海外インフルエンサーとのコラボレーションや、ウェブ上で実店舗を再現した仮想観光ツアーなど、当社のコンテンツを生かした購買体験を創出していきたい」(同)と話す。

多種多様なホビー商材を扱う「あみあみ」の特徴的な取り組みの一つが「商品ランキング」だ。サイトではカテゴリーごとなど、31種類の売れ筋商品ランキングを掲載。内容は毎日4回更新を行っている。

多彩なランキングをリアルタイムに近い形で提供することで、商材やジャンルごとの流行コンテンツが、より具体的に伝わるよう工夫している。こうした人気コンテンツの「見える化」は、同社の販促や商品管理にも活用されている。


サイトでは多種多様な人気ランキングを展開

「2021年は、『呪術廻戦』の伸びが著しい。2020年の『鬼滅の刃』に近い傾向を見せ、バイヤー間でも話題になっている。新作映画が公開された『エヴァンゲリオン』も、米国で強い人気を持つこともあり目立った動きを見せている」(同)と近年のトレンドを解説する。


「あみあみ」
https://www.amiami.jp/




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