2021.01.17

ハンドメイドEC「Creema」、遠州産地振興協議会とコラボ 伝統産業のDX支援、コロナの窮状打破

クリーマは1月15日、ハンドメイドマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」において、遠州産地振興協議会とコラボレーションし、静岡県・遠州地方の伝統産業である織りものや染めものの魅力を発信する「遠州産地 織りもの・染めもの紀行」企画を実施し、「Creema」内に特設サイトを公開した。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける伝統産業のデジタルシフト化を共同で推進する。

【遠州の織物・染物使った魔数や着物などはこちら】

「遠州産地 織りもの・染めもの紀行」の特設サイトでは、遠州の織物や染物などを用いたバッグやマスクなどの作品をはじめ、製作用の生地やおうちで作れるワークショップキットなども紹介。「遠州灘リネンのカシュクールワンピース」(3万5000円)、「ミシンでOK『ゆかた作り』キット・選べる10柄」(2万4200円)、「先染め生地マスク」(1000円)などをラインアップしている。


綿100%「先染め生地マスク」

静岡県西部に位置する遠州地方は、温暖な気候や豊富な水資源などに恵まれ、古くから「ものづくり」が盛んなまちとして発展し、日本三大綿織物産地の一つとして知られている。新型コロナウイルス感染拡大による店頭での販売減少に加え、浴衣の購入機会となる夏祭りや花火大会の中止により、伝統産業の遠州織物や浜松注染は甚大な影響を受けている。こうした状況と消費者の急速なオンラインシフトを背景に、遠州地方の伝統産業のデジタルシフト化を推進するため、「Creema」とのコラボレーションによる「遠州産地 織りもの・染めもの紀行」企画の実施に至ったとし、同企画に出展する事業者には、オンライン上で販売につなげるためのアドバイスも行うという。

「遠州産地 織りもの・染めもの紀行」の実施に伴い、遠州産地振興協議会の佐藤一郎会長は、「静岡県浜松市を中心とする遠州地域は、綿や麻を中心とした「遠州織物」の産地で、現在も織りや染めを始めとする繊維事業者が数多く活躍中です。高い技術力から生まれる生地は、海外のビッグメゾンにも使われ、世界的に評価されています。しかし、新型コロナウイルスによるアパレル不振や全国のまつりの中止などにより、産地として大きな打撃を受けています。こうした厳しい状況下で遠州産地を盛り上げていくためには、繊維業界内だけでなく、もっと広く多くの方に、質の高い遠州織物の魅力を知って使ってもらい、ファンになってもらうことが非常に大事だと思っています。そこで、プロダクトや生地そのものの良さを、ユーザーにもクリエイターにも知ってもらえるクリーマさんとコラボし「遠州産地 織りもの・染めもの紀行」を実施することとしました。この企画により、オンラインという新たな形で、多くの方に遠州織物を手に取り顧客なっていただくことで、産地内の事業者のBtoBからDtoCへのマーケット転換やDXが進み、苦境を脱するきっかけづくりになればと期待しています。こだわりの生地や製品を通じ、肌で感じる「遠州織物の風合いの良さ」をぜひともお楽しみください」とコメントした。

クリーマは、同社がこれまで培ってきた「Creema」のプラットフォーム基盤や発信力と、「全国いいもの発見プロジェクト–日本の 逸品×作り手-」や「Creema Craft Caravan(クリーマクラフトキャラバン)」でのノウハウを活かし、今後も日本各地の素晴らしい伝統技法やものづくり文化をより多くの人に届け、その魅力を伝えていく考えを示した。


Creema「遠州産地 織りもの・染めもの紀行」特設サイト
https://www.creema.jp/event/ensyu

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