2020.08.28

【国内初】代理購入サービス「Buyee」がオークションでも「Alipay」に対応 中国人ユーザーの利用拡大

BEENOSグループのtensoは8月27日、海外ユーザーの国内ECサイトでの代理購入サービス「Buyee(バイイー)」において、オークション利用時にもキャッシュレス決済「Alipay(支付宝/アリペイ)」のオンライン決済を8月から利用できるようにしていると発表した。中国人ユーザー向けの決済を拡充し、さらなる利用拡大を図る。

「Buyee」は、海外から日本の商品を通販サイトやオークションサイトで入手したいと思っている人の代わりに、購入や入札を行う代理購入サービス。このほど中国国内からのオークション利用時に「Alipay」でのオンライン決済機能が利用となった。

アントグループが提供する「Alipay」は、中国本土で9億人以上、グローバルではパートナーを合わせて約13億人ユーザーにサービスを提供するという決済サービス。日本の越境ECサポートサービスでオークションの決済に「Alipay」を使用できるのは、「Buyee」が初だという。

サービスの認知拡大により、中国からのユーザー数が年々増加いるという「Buyee」だが、これまでオークションの商品については「Alipay決済」での決済には対応していなかった。最終的な価格とそれが決まる時間帯が明確ではないオークション商品は、落札のタイミングで自動的に引落とす決済方法が提供できなかったことがその理由だという。

「Buyee」では、中国からのオークション商品のニーズの増加に伴い、独自の後払い機能を導入し、「Alipay」のオンライン決済を可能とする機能の開発・実装に至ったとしている。商品落札後にユーザーに対して後払いでの請求を行う仕組みのため未払いのリスクは発生するが、既存の「Buyee」ユーザーの蓄積データや当機能の利用ユーザーの決済や注文に関する豊富なデータを解析することで、「Buyee」独自のリスク判定のロジックを策定し、ユーザーの特性ごとに利用金額や後払い機能の使用の可否を判定するという。tensoはこれにより、未払いのリスクをコントロールしつつ、流通の拡大を図る考えを示した。

同決済サービスの利用開始を記念し、8月25日から9月7日までの期間、「Buyee」と「Alipay」の共同プロモーション「Buyee新規利用&Alipayオンライン決済で国際配送料無料」キャンペーンを開催している。「Buyee」にて「Alipay」オンライン決済で商品を購入した人に、国際配送手続きの際に利用可能な国際配送料無料クーポンをプレゼントする。

「Buyee」では、2020年7月より中国に向けた配送サービスとして、国際送料をEMSより安価で提供する郵便通関で発送可能な「Buyee空運 中国」を導入するなど、中国のユーザーの利便性を向上させるためのサービスを拡充している。BEENOSグループは今後も、ジャパニーズコンテンツの海外進出をテクノロジーで支援するグローバルプラットフォーマーとして、海外販売の機会を増やし日本企業の可能性を拡げる一助となることを目指すとしている。

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