巣ごもり需要捉え、お茶や家具が伸長
――コロナの影響は通販にも出ているのか。
巣ごもり需要が高まったことで、ネット通販を中心に売り上げは伸びている。EC販売を強化するために当社でもデジタルシフトを進めたり、テレワークの体制を整えた。最近では、新茶の売れ行きが良かった。リアルで買いものしづらい状況で、ネットの売れ行きが伸びたのではないか。グループ会社のライフイットが扱う家具も、巣ごもりで伸長している。卸売事業ではリアル店舗向けがかなりダメージを受けたが、同じくグループ会社のアペックスが扱うテレビショッピング向け商材はすごく伸びた。
――物流事業も伸びているようだ。
静岡・袋井の物流センターに加えて、掛川の物流センターもほぼ満床となっている。倉庫の賃貸だけでなく、3PLの依頼も増えている。静岡という地の利を生かし北海道や九州の会社が、首都圏へのリードタイムを短縮するための倉庫需要を捉えている。新しい物流センターの開設も検討している。
中国を中心に海外展開を強化
――海外展開はどう強化するのか。
中国を中心にすでに展開しているベトナムや、その他のアジアにも展開していく。中国では天猫国際(Tモールグローバル)での反応が良かった。売り上げは徐々に伸びている。日本と同様にコロナでECのニーズがさらに高まっているようだ。台湾は政治的な絡みもあり、輸出規制が強まったことで、販売できなくなった。
――他にも強化するポイントはあるか。
ギフトECも強化している。従来のカタログギフトとは異なる商材を取り扱っており、差別化できている。外部モールを中心にギフトECはさらに拡大していきたい。コロナの影響でM&Aのチャンスも増えるのではないか。グループ会社とアライアンスできるビジネスを展開している企業のM&Aは積極的に実施していきたい。