健康茶などの通販を展開するティーライフは8月1日付で、代表取締役社長に西上節也氏が就任し、創業者の植田伸司会長との代表二人体制に移行した。根強いファンがいる植田会長が会社の顔として存在しつつ、西上社長が新規顧客の獲得とグローバル展開を指揮する。西上新社長に経営方針や今後の強化ポイントを聞いた。
――代表二人体制になった経緯は。
植田会長が創業から約40年間、会社をけん引してきた。事業を取り巻く環境が激変する中、代表二人体制にすることによって、経営基盤をさらに強化していきたい。業務の執行権限は私が持ち、既存事業の再強化に加え、新規事業展開や海外展開の促進を推し進める。植田会長は既存顧客向けの顔としての役割や、地元や団体向けの活動を担っていただく。
――西上社長の経営方針は。
経営の基盤方針としては変わらない。植田会長が築いてきたものを引き継いで行く。私として新たに打ち出す方針は二つ。まず、お茶をベースに社会からより必要とされ、貢献できる会社になるように、商品の見直しや販売チャネルの拡大を進めていく。商品の中心であるお茶については、本来のお茶の機能を産学で研究を進めている。お茶の機能性をよりアピールした商品も、近々発売する予定だ。パッケージなどを見直し、お茶のリブランディングにも取り組みたい。前職はアパレルだったので、ブランディングの面では経験がある。当社の商品はブランディングという観点ではまだやれることがあると考えている。
もう一つの方針がグローバル展開だ。グローバルでの成長を見据え、広い視野で企業の在り方を考えていきたい。新型コロナウイルス(コロナ)により、世界も全く様変わりしている。デジタル化がより進み、コミュニケーションもオンラインでやりやすくなった。静岡から世界とつながりやすくなっている。出張しなくても海外の企業と商談できる。