シューズブランド「farfalle(ファルファーレ)」などを展開するクロシェは、全国の百貨店でのポップアップストアを年間約150回開催し、顧客との接点を持つことでECサイトへの流入につなげている。試し履きができるサービスを提供し、顧客の不安を解消している。
「ご試着サービス」では、同型や同色の連続した2~3サイズを合わせて注文し、自宅で試し履きをして合わなかったサイズの商品を無料で返送できる。全体の約10%の顧客が利用しているという。
▲試し履きができるサービス「『farfalle』は履き心地の良さが強みだが、サイズ選びが難しい。ECサイト上に詳しい説明も掲載し、喜ばれているサービスだ」(WEB&ECチーム リーダー 山極貴之氏)と説明した。
顧客との直接の接点となるのは、百貨店でのポップアップストアが中心となっている。
「商品の良さや、ブランドのコンセプトなどを伝える機会となっている。ポップアップストアをきっかけにECサイトを利用する人が多い」(同)と言う。
▲秋色のバレエシューズECサイトでは、商品の魅力が直感的に伝わる表現にこだわっている。
例えばレビューについては、「回答する人と参考にする人の両方にとって見やすいものにしている。足の甲の幅や高さといった、パンプスならではの項目も設定している」(同)と説明した。
同社ではブランディングに注力していることから、コンセプトや企画を伝えるためのコンテンツやSNSの発信を強化している。
ECサイトに求人情報を載せていることも特徴だ。「お知らせ」の欄には、ECサイト運営スタッフやポップアップ販売スタッフの募集が並ぶ。
「ポップアップストアやアンケートなど、ファンとのコミュニケーションを大切にしている。ファンと一緒にブランドを作っていきたい」(同)と話した。