2024.04.02

US版メルカリ、販売手数料を無料化 米国の主要マーケットプレイスでは初

メルカリのグループ会社であるMercari, Inc.は3月27日、「US版メルカリ」において、新たなビジネスモデルの一環として販売手数料を撤廃すると発表した。米国の主要マーケットプレイスでは初となる販売手数料の無料化を開始した。さらに返品ポリシーを刷新し、購入体験の簡略化も実現した。

メルカリのグループ会社であるMercari, Inc.が運営する「US版メルカリ」は、もう使用されなくなったものを、迅速、安全かつ簡単に売買することを目指したモバイルファーストのマーケットプレイス。全米で5000万件超のダウンロード、日々40万件超の出品がある。

3月27日、新たなビジネスモデルの一環として、販売手数料の撤廃を発表した。他のマーケットプレイスが販売者向けの手数料を引き上げる中、その真逆の手法を打ち出し、主要なリセールのマーケットプレイスとしては全米初であり、唯一となる販売手数料の無料化を実施した。同日よりすべての新規出品に適用され、今後数週間かけてサービス全体に展開するとしている。

今回の取り組みについて、Mercari, Inc. CEOのJohn Lagerling氏は、「『メルカリ』では引き続き、中古品の販売をできる限り簡単で利益が得られるものにすべく取り組んでいきます」と話す。

「私たちのプラットフォームから販売手数料を撤廃することで、お客さま同士が取引するマーケットプレイスの新たなスタンダードを確立し、さらに多くの出品者に『メルカリ』を選んでもらうきっかけを提供してまいります。販売手数料が無料になれば、『メルカリ』の出品者はより競争力のある価格を設定できるようになり、販売利益も確保できます。この取り組みを通じ、不要品を売りたいすべての人にとってメルカリを最善の選択肢にします」と述べた。

さらに返品ポリシーを刷新し、購入体験の簡略化も実現する。今回のポリシー変更に伴い購入者には新たにサービス料が発生するが、購入者が3日以内に商品を返品すれば、手数料を差し引いた金額が理由を問わず返金されるようになる。「メルカリ」としては初の取り組みで、商品を非常に簡単に返品することが可能となる。

新たな返品ポリシーは、プラットフォーム上で取引されるすべての商品に適用され、ゲームやおもちゃ、コレクションアイテム、トレーディングカード、希少なヴィンテージアイテム、ファッション、家庭用品、美容品、さらには鑑定済みの高額商品も対象となる。

CEOのJohn Lagerling氏は、「私たちのマーケットプレイスには、トレンドの人気商品や他では手に入らない1点もののお宝などが豊富に揃っています」とし、「この新たなビジネスモデルにより、特に『メルカリ』のお客さまがこれまで慣れ親しんできたカテゴリーにおいて、全米の購入者に最高の商品ラインナップを提供し、より優位性を発揮していくことを期待しています」と述べた。

この新たな手数料体系は米国のオンラインリセールカテゴリーにおいて初の試みであり、「メルカリ」は、すでに展開している全国送料割引に加え、出品・販売手数料をそれぞれ無料とする唯一の大手マーケットプレイスとなった。




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