――「ShipHub」の概要について。
EC事業者の受注から発送、出荷と在庫データの管理を自動で処理する、クラウド型のWMS(倉庫管理システム)です。仕事量の多い倉庫において、作業員の負担を削減します。
初期費用の安さなど、導入のハードルの低さも特長です。
▲短期間での導入が可能
バーコード読み取りなどの一部の専用端末を除き、基本機能はすべてブラウザで完結させます。
小ロットで多品種の商品を扱うEC事業者や、まだWMSを導入していない小規模のEC事業者を主なターゲットとしています。
すでにシステムを持っている企業には、導入できるよう中長期目線で支援します。
――「ShipHub」の開発のきっかけは?
3PLなどを手がける関連会社のRELINESで「システムが倉庫運用と合わなくなってきた」という事例があったのをきっかけに、WMSの開発を始めました。本格的にWMSを提供するため、新たにシップハブという会社を立ち上げました。
「ShipHub」の最大の強みは、「技術者としての実績」と「3PL現場での経験」がベースにあること。大手EC事業者の入荷から出荷までの一気通貫業務をしていたノウハウを最大限に生かしたWMSです。
▲入荷、発送、在庫データの管理などを自動で処理する
私自身は、佐川急便のシステム部門に入社したのち、SDHホールディングスのSGシステムにも携わった技術者です。3PLの現場経験の声である「こうだったらいいのに」を詰め込んだWMSにしました。
――新規参入のWMSとして、どのような訴求をしていくか?
低コストというだけでなく、ワンストップで倉庫作業の効率化を実現できることをアピールしていきます。
自動梱包機との提携や、ECモールとのAPI連携により、「ShipHub」だけで出荷までを完結できます。カスタマイズを充実させているので、BtoB物流まで幅広い商材の管理も可能です。
他にも、すでにマテハン企業との協業が進んでいて、ソフトウェアだけでは効果が出ない領域まで支援をしていく予定です。関係会社のつながりや、EC支援会社との協業を通して、メインの小規模ECはもちろん、裾野の広い訴求をします。
――今後の見通しについて。
長期目標として、10年後の株式上場を目指しています。
そのために、現在導入に向けて進んでいる企業や、新たに問い合わせのある企業のニーズを取り込んで、WMSとしてさらに使いやすく、効果のあるものとして開発を続けます。
中期的には、AIの活用を見込んでいます。例えば複数の倉庫を持つ企業に対して、「どの拠点で、何を、どれくらい持っておくか」などの在庫管理の提案をし、付加価値を高めたいです。
現在の開発などの拠点は大阪ですが、今年4月からは市場の大きい東京に進出して、導入を増やしていく方針です。
EC事業者の要望に合わせたアプローチをし、最適化を実現するWMSとしての実績を積んでいきたいです。
▲写真左から営業部長 牧田梨衣奈氏、代表取締役CEO 後藤典優氏、取締役 兵頭葵氏
■「ShipHub」公式サイト、問い合わせフォーム
https://shiphub.jp/
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