2024.04.02

シップス、2023年2月期でEC売上約100億円に 会員制度刷新でコミュニケーションさらに強化

販売促進部 部長 萩原千春氏

セレクトショップのシップスのEC売上高は、2023年2月期で約100億円を売り上げた。2024年4月に会員制度を刷新し、より顧客とのコミュニケーションを強化する方針だ。

同社は4月1日、会員制度「SHIPS Member’s Club」をリニューアルした。買い物以外のサービス利用でのポイントの獲得や、新たな会員ステージの導入などを実施する予定だ。


▲「SHIPS Member’s Club」をリニューアル

旧制度については、「会員ランクが上がりにくい設定だった」(販売促進部 部長 萩原千春氏)と振り返った。新制度では、年間の購入金額に応じて5つのステージに分け、それぞれに適したアプローチをするという。

「老若男女に向けた商品をそろえている。長く愛されるブランドになるよう、コミュニケーションを丁寧に取っていきたい」(同)と話した。

新制度の特長は、買い物以外の「お気に入り登録」でもポイントが獲得できることだ。「スタッフや店舗もお気に入りとして登録してもらうことで、埋もれやすい情報を個別に届けられる。顧客の『好き』という気持ちに応えていく」(同)と説明した。

コミュニケーションの手法として、動画も積極的に取り入れている。23年8月に設立したブランド「quaranciel(カランシエル)」は、40代女性をメインターゲットとしている。多忙な世代であることから、説明のコンテンツは記事コンテンツを「読ませる」ではなく、TikTokやInstagramで動画を「見せる」ことに特化し、好評を得たという。


▲D2Cブランド「quaranciel」

同ブランドの販売開始に合わせて、ECサイトではスタッフによるチャット接客サービス「シップス チャットサービス」の提供も開始した。

今後については、「2025年に設立から50周年を迎える。長く続けてきたブランドという安心感や説得力を、ECでも提供していきたい。生活スタイルの変化に合わせたOMO機能の強化なども含め、今後も改善を続けていく」(同)と話した。




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