2023.10.02

配送プラットフォーム「PickGo」のCBcloud、EC事業者向けに「ピックゴー宅配」の提供開始

CBcloudは10月4日、ECサービスを提供する事業者向けのラストマイル配送サービス「ピックゴー宅配」の提供を開始する。提携先のはぴロジ、トランコムとのアライアンスを深化させることで、荷主企業に対して競争力の高い柔軟な配送サービスを提供し、配送コストの最適化やエンドユーザーに対するサービスの差別化を実現する。

CBcloudは、荷主と配送パートナーを直接つなげる国内最大級の配送プラットフォーム「PickGo(ピックゴー)」を運営している。軽貨物5万人、二輪2万人、一般貨物2000社(2023年4月時点)の配送パートナーが登録しており、24時間365日・全国どこでもWebで簡単に車両を手配できる。配車時間は最短56秒、配車率は99.2%を実現している。

このほど新たに、EC事業や通販を行うさまざまなジャンルの荷主企業に対し、各社が抱える多様なニーズに向き合い、価格競争力が高く柔軟な配送メニューを提供することにより、持続的な事業成長に伴走するサービス「ピックゴー宅配」の提供を開始する。

荷主企業に対しては、 配送コストの最適化とエンドユーザーの満足度向上を提供するとし、「PickGo」の配送パートナー調達力とシステム開発力を応用することで、コスト競争力と配送品質の両立を実現する。さらに全国ターミナル・配送デポからシンプルな配送経路で配送を行うことで、不要な固定費をかけずに商品をエンドユーザーに配送し、配送コストの最適化を図る。

物流波動への対応においては、セールや新商品発売など注文が急増するときでも、「PickGo」の配送パートナー調達力をフル活用することで安定的な配送を実現。配送の遅延を防ぐことで、エンドユーザーの満足度を高め、リピート率の向上や荷主の在庫管理の最適化を可能にする。

多様化するエンドユーザーのニーズを補足するため、画一的ではない配送サービスの設計にも対応。例えば、すぐに商品が欲しいエンドユーザーに対し、購入当日中の配送を実現する、帰宅時間が遅いエンドユーザーに対して夜間帯の配送を行うことで、不在・再配達による受け取りのストレスを軽減させることが可能だ。

一方、ドライバーに対しては、多様な働き方を提供し、現場の生産性向上を支援する。一般的に宅配ドライバーは、運行する曜日や時間が固定されていることが多く、その他の案件と組み合わせて働くことが困難だった。「ピックゴー宅配」では、宅配の案件も多様な時間で提供するため、配送パートナーは、他の案件と組み合わせることができ、柔軟な働き方の実現が可能なる。

宅配は、ドライバーの土地勘や経験が配送パフォーマンスを左右しやすく、不慣れなドライバーには心理的な参入障壁があったとし、CBcloudでは、大手宅配事業者の現場で磨かれた宅配業務効率化システム「SmaRyuポスト(スマリューポスト)」を活用することで、業務の標準化と効率化を実現し、不慣れなドライバーでも宅配業務に従事しやすい環境を提供することで、ドライバーの生産性を高め、宅配ドライバー人口の裾野拡大を目指す。

CBcloudは、配送プラットフォーム「PickGo」において、サービス開始以来、主に軽貨物配送パートナーに対してさまざまな配送案件を取り揃えることで、品質を高めつつも柔軟な働き方を提供してきた。荷主企業に対しては、配送現場へのドライバーの供給、大手アパレル企業向けの配送サービスの提供などさまざまな取り組みを行ってきた。

近年のEC市場の拡大により、需要が構造的に拡大するラストマイル配送での事業基盤をより一層強化させるため、CBcloudは2022年9月に、物流不動産大手シーアールイー傘下のはぴロジと、オープン型ラストマイル配送サービス「コネット便」を共同リリースした。さらに2023年5月31日には、Magical Move社の100%株式を取得し、EC宅配サービス「Scatch!(スキャッチ)」のサービス強化に取り組んできた。

今回、これらのサービスをさらに進化させ、荷主企業やエンドユーザーに対してより多くの付加価値を提供することを目指し、「コネット便」と「Scatch!」を「ピックゴー宅配」に統合し、一体運営するとしている。

さらに資本業務提携先である物流大手トランコムとの連携を強化し、幹線輸送力とセンター運営ノウハウを活用することにより、全国5万人以上の軽貨物ドライバーネットワークを有する「PickGo」で機動力・拡張性のあるラストマイル配送するCBcloud、物流事業者と荷主を繋ぐプラットフォームlogiec(ロジーク)と物流システムに関する知見、グループ企業が有する物流拠点ネットワーク力を有するはぴロジ、全国20万台規模の一般貨物車両による中長距離幹線輸送力や物流センター構築運営ノウハウをゆ有するトランコムの3社で「ピックゴー宅配」をより安定的かつ拡張性の高い配送インフラに成長させていくことを目指すとしている。




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