2023.08.25

通販・EC市場は12.7兆円規模へ JADMAが「2022年度通販市場売上高調査」速報値を公開

日本通信販売協会(JADMA)はこのほど、「2022年度通販市場売上高調査」の速報値を公開した。2022年度の通販の売上高は、前年比10.9%増の12兆7100億円で、コロナ需要が徐々に落ち着くなかでも順調に推移している。

日本通信販売協会(JADMA)は、2023年6月22日~8月14日の期間、2022年度(2022年4月~2023年3月)の通信販売(EC含む)市場の売上高について調査を行い、速報値をまとめた。

会員情報に加えて、日本通信協会会員418社を対象に実施した「第41回通信販売企業実態調査」から得た回答の売上部分を先行集計した結果と、各種調査から推計できる有力非会員355社の売上を加えて算出したものとなる。

調査結果によると、2022年度の通販の売上高は、前年比10.9%増の12兆7100 億円で、金額ベースでは前年に比べ1兆2500億円の増加となった。

コロナ需要が徐々に落ち着く一方、対面イベントや店舗販売など通販以外の市場も回復が見られ、消費者行動が多様化するなか、2022年度の伸び率は前年を3.1ポイント上回った。直近10年の平均成長率は9.0%と、マイナス成長を記録した1998年度以来、24 年連続して増加傾向が続いている。

通販・EC 市場の傾向としては、BtoBやモール系が堅調であること、商材では衣料品や化粧品、食料品(健康食品を含む)が好調であることを挙げた。

今回の推計値は、衣料品や雑貨、化粧品、健康食品などの物販が中心なり、2023年11月に、商品別や媒体別などを分析したレポート「第41回通信販売企業実態調査報告書」の刊行を予定している。




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