2023.08.17

Z世代の42.7%が「持ち物の資産価値を裏付けに購入」 メルカリが世代別「消費行動・資産認識」を調査



【パネルディスカッション内容】

■Z世代の「持ち物を売る想定で、売る前に買う」行動

山本氏:「下取り」や「買い替え」という言葉もあるが、これまでは、売ることと買うことが同時、あるいは売ることが先行していました。今回、売れたことを想定して次のモノを買う行動が特にZ世代で生まれていることがわかり、とても驚きました。フリマアプリなどのテクノロジーにより、簡単にモノが売れる状況がつくられているからこそ、こうした行動が生まれたのだと思います。


▲メルカリ 執行役員 CBO Marketplace 兼 CEO Fintech 山本真人氏

メルカリ前川氏:山本先生も仰られる通り、今回の調査結果はとても驚きが多かったです。「メルカリ」としても、Z世代を含めた若年層の方々によりご利用いただきたいため、フリマアプリを使って「売る前提でモノを買う」という行動が生まれていることは、純粋に嬉しいですね。今後、持ち物を可視化することで、より良いタイミングで売れるような体験を提供していきたいです。

メルカリ山本氏:簡単にモノが売れることと、いざ売ろうとしたときに、実際に買ってもらえることに確信が持てる状況でないと、こうした行動にはいたらないと思います。お客さまの数が増加するなか、メルカリが「売れること」をしっかり提供できるようになっていることが嬉しいです。
また、「メルペイ」などのFintechの観点では、「あと払い機能」も提供することで、手元ではまだモノが売れていない状態でも一旦あと払いで購入し、その支払いタイミングまでには出品物が売れている、という使い方が可能になる。つまり、「売ること」と「買うこと」を分割し、非同期化して考えられるようになる。メルカリ」のマーケットプレイスと、あと払いのFintechが組み合わさることで、こうした行動が生まれやすい環境が整えられているのだと考えています。


■Z世代のリアルなお買い物、基準の1つは「フリマアプリで売れそうか?」

岩田氏:現在22歳で、15歳から「メルカリ」を利用しています。使い始めたきっかけは、趣味のアニメグッズを手放したいと思ったことです。現在は、そうしたグッズのほか、アパレル、書籍、コスメなどを売ったり買ったりしています。今回の調査結果を見て、そのすべてに共感できました。特に、Z世代が最も多い「持ち物を売る想定で、売る前に買う」という行動について共感しています。


▲岩田桃子氏

山本氏:私が本当に驚いた部分です。「もし売れなかったら…」という不安はないのでしょうか?

岩田氏:「売れなくても仕方ない」という気持ちがあるので、売れなくても大丈夫だと思っています。でも、大体のものは「メルカリ」に出品すれば売れるため、あまり心配していません。

メルカリ山本氏:持ち物を売る想定でモノを買う時、特定のモノを売ろうと考えているのか、それとも、すでにいくつか出品していて順番に売れていくのを待つのか、どのような売り方をしていますか?

岩田氏:「これが売れたらこれを買おう」というよりも、いろいろなモノを出品して、それが売れればいいなという意識で「メルカリ」を利用しています。「売る」という選択肢があることで、買い物を我慢することは少ないです。売れなくても「そのうち売れるだろう」という意識で買い物をすることがありますね。

メルカリ前川氏:売る前提でモノを買うことに、とても興味を持ちました。なぜそのような考えに至ったのでしょうか?

岩田氏:アニメグッズなどが購入時よりも値上がりすることが多いためでしょうかね。友だちも同じように考えて、「売る想定で新たにモノを買う行動」をとっていると思います。山本先生が仰っていたように、頭の中に“お金”と“持ち物”があり、お金と同じような意識で持ち物を捉えていると思います。

山本氏:所有しているものに対する愛着や、「手放したくない」という思いもありますか?また、すごく欲しいモノがフリマアプリでは売れなさそうな時はどうしますか?

岩田氏:モノへの愛着があるからこそ、「メルカリ」で売るような感覚です。ゴミとして捨てるのは心が痛いので、タダ同然でも売ることがよくあります。欲しいモノがフリマアプリで売れないかもと思ったら、躊躇してしまう部分もありますが、どうしても欲しければ、売れないことを承知で買うことがありますね。ただ、その割合は少ないです。買い物の基準として「フリマアプリで売れそうか?」は大事な基準になっています。



メルカリ前川氏:日本には「もったいない」という言葉があるように、モノを捨てることをためらう文化があると思っています。モノを大切に使い続けて、いずれは誰かに引き継いでもらいたいというマインドが、形を変えて引き継がれているようで、とても興味深いです。

メルカリ山本氏:岩田さんにお話しいただいたような「メルカリ」の使い方は、我々がずっと考えてサービス設計してきたものなので、我々のビジョンだけではなく、実際に使っていただけていることを伺えて大変嬉しく思います。明日から新たなキャンペーンも始まるので、「メルカリ」を使ったことのない方や、もっと使ってみたいという方にも、より良い体験を提供していきたいと思います。




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