2023.07.31

ワールドHDとヤマトHDが業務提携 ヤマト・スタッフ・サプライをワールドHDの子会社に

ワールドホールディングス 代表取締役会長兼社長 伊井田栄吉氏(左)、ヤマトホールディングス 代表取締役社長 長尾裕氏(右)

ワールドホールディングスとヤマトホールディングスは7月27日、戦略的な業務提携に関して合意した。これに伴い、ヤマトホールディングスで人材ビジネスを展開するヤマト・スタッフ・サプライをワールドホールディングスの連結子会社化する。両社の経営資源の有効活用により、収益機会の維持や将来的な競争力の確保を目指す。

ワールドホールディングスは、基幹ビジネスである「人材教育ビジネス」において、ものづくり領域からサービス領域まで幅広い人材ビジネスを展開。中でもサービス領域の中核事業会社であるワールドスタッフィングが行う物流分野に関しては、人材ビジネスの域を超え、コンソーシアムモデルを活用した物流倉庫の一括請負に強みを持ち、ワールドホールディングスの主要な事業のひとつとして大きく成長してきた。

一方、ヤマトホールディングスは、社会的インフラを担う一員として、「豊かな社会の実現」への貢献を通じた持続的な事業成長を実現するため、サプライチェーンの「End to End」に対する提供価値の拡大を目指し、事業構造改革に取り組んでいる。

両社は、7月27日開催の取締役会において、戦略的な業務提携に関する合意書を締結することを決議した。

日本の物流業界を取り巻く環境は、EC化の進展をはじめとした消費行動・流通構造の変化、労働人口の減少、働き方の多様化などさまざまな潮流の変化が生じている。こうした中、ワールドホールディングスとヤマトホールディングスが連携し、両社の経営資源のさらなる有効活用を図ることで、収益機会の維持や将来的な競争力の確保を進めるとともに、より多くの「人が活きるカタチ」を創出し、日本社会の持続的な発展と「豊かな社会の実現」に貢献することを目的とし、今回の業務提携に至ったとしている。

業務提携の一環として、ヤマトホールディングスの完全子会社で、人材ビジネスを展開するヤマト・スタッフ・サプライの発行済株式の51%をワールドホールディングスの連結子会社であるワールドスタッフィングに譲渡する株式譲渡契約も締結した。これに伴い、ヤマト・スタッフ・サプライは、ワールドホールディングスの連結子会社となる。

ワールドホールディングスが保有する幅広い業種・職種での人材マネジメントのノウハウを生かすことで、より多くの人が一層活躍できる場を創出する。今後も両社の経営資源を有効活用し、収益機会の維持や将来的な競争力の確保に向け、協議を進めていくとしている。




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