2023.07.14

Globridge、牛タン専門店のECサイト インフルエンサーの影響で認知拡大

奈良岡純氏

飲食店を展開するGlobridge(グロブリッジ)が運営する牛タン専門店のECサイトは、実店舗を持つ強みを生かし、売り上げを徐々に伸ばしている。マイクロインフルエンサーの影響力で認知を拡大し、ファンを増やしている。

同社が都内で4店舗を運営する牛タン焼肉店「一心たん」のECサイト「一心たん助ショップ」では、冷凍の牛タンを販売している。実店舗で食べることができる商品やEC限定の珍しい商品を取り扱っている。


▲分厚い牛タン

ECサイトは2020年に開設しているが、2022年から本格的に力を入れ始めた。実店舗だけではなく、他社がやっていないECの取り組みで売り上げを伸ばしていこうしている。

「ファンを作る」ということを重視し、リピーター獲得に注力している。

「実店舗には、インフルエンサーが来店する機会もある。インフルエンサーマーケティングに力を入れ、そのファンを獲得できるようにしている」(一心たん事業部責任者 奈良岡純氏)と話す。

まずはインフルエンサーが常連客になるように、コミュニケーションをしっかり取っているという。インフルエンサーに情報発信してもらうことで、そのファンがECサイトに流入することもある。

「例えば、インフルエンサーの声を反映した商品を販売することもある。どういう商品だとバーベキューなどで使いやすいか、など聞いて意見をもらうこともある」(同)と言う。


▲牛タン

コミュニケーションを丁寧に取ることで、インフルエンサーが発信してくれる回数も増えるという。2022年末頃からその流れができ、売り上げも徐々に伸びてきている。

インフルエンサーマーケティングに力を入れ、UGC(ユーザー生成コンテンツ)を増やし、認知を拡大している。

「ファンとのコミュニケーションのツールとしてSNSを運用している。顧客の投稿には必ず反応するようにしている」(同)と言う。

実店舗でもECでの商品も、写真を撮りたくなるような見た目にしている。焼いた肉の写真は他社と同じなので、焼く前に撮りたくなる盛り付けにするなど、工夫している。利用シーンの提案にも注力している。


▲写真を撮りたくなる盛り付けの工夫

そのほか、実店舗に来た人に向けて、LINEの友だち登録を促している。現在約6万人の友だちがいる。LINEでは、ECでの特集や、新商品の情報などを定期的に発信している。実店舗に来た人をECに誘導しているという。

実店舗が主軸となるため、今後はECでも一つの店舗の売り上げと同等の売り上げを上げるようにしていきたいという。商品ラインアップを拡充し、新規顧客の獲得を狙う。



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