2022.07.31

バリューライフ、牛タン自販機からECへ展開 食肉卸が始めたユニーク直販が話題

宮城を中心に人気の「牛タン自販機」

東北を中心に食肉の卸を展開するバリューライフは2021年9月から、楽天市場で冷凍牛タンの販売を行っている。同社では2021年8月から、冷凍自販機による、食肉の直販を開始した。自販機で購入した顧客を、リピート購入につなげることが、ECを開始した主な理由だったという。

同社では当初、食肉の卸を事業で行っていた。リスクヘッジのために、直販事業への展開を考えていたという。「初めは、牛タンの飲食店を始めようと、直営店をオープンした。しかし、すぐにコロナの影響で営業が困難になってしまった」(担当者)と話す。

飲食店の代わりに牛タンの自販機を設置するビジネスを開始したことがヒットにつながったという。

自販機は2021年8月から設置を開始。食肉を500~1000円程度で販売している。宮城県には30台を設置。現在は全国に展開しており、70台近くを設置しているという。「当社からの営業も行っているが、設置場所の方から『置かせてほしい』と問い合わせがくるケースが多い」(同)と話す。


▲手軽に本格的な牛タンを食べられる

自販機は外装を自由に変更することができる。そのため、看板のような広告効果もあるという。

「自販機の設置を始めたところ、自宅から少し離れた自販機で買った顧客から『ECはないのか』という声をいただくことがあった。当時、当社にはECのノウハウがほとんどなかったが、まずは始めてみた」(同)と言う。

「冷凍食品ECは、送料が高い。『少量をお試しで』が難しいのが現状だ」(同)と話す。一方、自販機では商品を税込500円から販売しているため、同社の商品を購入するきっかけになっているようだ。

「自販機は、2022年中に累計100台を設置するのが目標だ。それに伴いECの需要も増えてくると思う。ECの知見はまだ少ないが、並行して強化していき、直販事業の売り上げを拡大させていきたい」(同)と話している。


「和顔 楽天市場店」
https://www.rakuten.co.jp/valuelife/



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