2023.06.24

漢方ライフスタイルブランド「DAYLILY」、インフルエンサーとのコラボで売上増加 国内で認知度向上

小林百絵代表

台湾発の漢方ライフスタイルブランド「DAYLILY(デイリリー)」を運営するDAYLILY JAPANの成長が続いている。2023年3月期の売上高は、前期を上回る増収だった。ネット広告の運用や、インフルエンサーと共同で商品を開発したことが奏功した。

「DAYLILY」は漢方由来の素材をブレンドした食べるお茶や、和漢植物由来のシロップ・サプリメントなどを販売するライフスタイルブランド。

2018年に台湾・台北の漢方薬局内に1号店を開設し、事業を開始した。その後、2019年に東京・日本橋室町の商業施設「COREDO(コレド)室町テラス」の「誠品生活日本橋」内に常設店舗を開設した。同時にECサイトも開設し、日本に本格進出した。

「『DAYLILY』は私と台湾人の友人・Eri(エリ)とで立ち上げたブランド。学生時代にEriから、台湾では漢方が日常的な存在であることを聞き、驚きとともに魅力を感じた。Eriの実家は漢方薬局を運営しており、その一角に『DAYLILY』の1号店を開設し、台湾から事業を開始した」(小林百絵代表)と振り返る。

「COREDO室町テラス」に出店したことで、ブランドの認知が拡大した。しかし、2020年からは新型コロナウイルスの影響で、店舗への来訪者が減少。急いでECを強化した。

ECサイトの集客を強化するため、SNS広告、リスティング広告などの運用を開始した。全ての女性の悩みを解決したいという理念から、20~50代の女性に向けて広告を配信した。

「実際に広告を運用して、その中でも特にヨガやピラティスなど、健康に気を遣う女性からの反応が良かった」(同)と話す。


▲「DAYLILY×miku お気に入りセット ~ Morning Routine ~」

2022年11月には、チャンネル登録者数が39万人(2022年11月当時)を超える人気ユーチューバーのmiku(ミク)とコラボレーションした商品の先行予約販売を開始した。mikuがデザインしたチャイナシューズや、愛飲している商品のセットも発売した。

「実際に販売を開始したところ、mikuさんのファンからの購入が続いた。データを分析すると商品を購入した人の7割が新規顧客で、当社の認知拡大につながった」(同)と話す。

今後は店舗とECの両軸でさらなる事業成長を目指していく計画だ。





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