2023.07.09

PC周辺機器のエレコム、新たな分野の開拓強化 「一人暮らし用調理家電」「キャンプ用品」で差別化

一人暮らしをターゲットにした調理家電を発売

PC関連機器を主力に展開するエレコムでは近年、新たな家電分野への参入に注力しているという。競合他社とは違った切り口の、「調理家電」や「キャンプ用品」の商品ラインアップを拡充していきたい考えだ。今期は新たに、セキュリティー分野にも注力していくという。

同社は2022年、調理家電の販売を開始した。「一人暮らし用」をテーマに、小型の炊飯器や卓上鍋などを販売している。「調理家電は大手メーカーを中心に、競合他社が多い市場だ。そういった競合との差別化を図るため、『一人暮らし』に焦点を当てた」(通販営業部部長代理 早崎良氏)と話す。

同社の主力商品には、充電器やモバイルバッテリーなど、スマホを持つ人にとっての必需品が多い。そこで、同社の認知が高い「一人暮らしの若者」にターゲットを絞ることにしたという。

キャンプ用品については2018年から、「NESTOUT(ネストアウト)」というブランドを展開している。「昔はキャンプと家電はほとんど接点がなかった。だが今はキャンプでも利便性を求める人が増えている。充電できるLEDランタンや、ソーラー充電器などは、最近のキャンプ人気もあり、売れ筋商品となっている」(同)と話す。


▲アウトドア用品のモバイルバッテリー

今期は新たに、セキュリティー市場への参入も予定しているという。「これまでも防犯カメラなど、防犯アイテムの開発・販売は行ってきた。今期はそれに加えて、セキュリティーサービスも提供していく方針だ」(同)と言う。同社は今年に入り、ネットワークシステムサービスを提供する会社のM&Aを行うなど、準備を進めているという。

「PC周辺機器という主力商品はもちろんのこと、新たな分野、事業を展開し、会社としてさらなる拡大につなげていきたい」(同)と話している。





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