2023.07.04

中国コスメブランド「花西子Florasis」、後払い決済「atone」導入で離脱率が20%減少

中国コスメブランド「花西子Florasis」の商品

中国コスメブランド「花西子Florasis(フローラシス)」を展開する、杭州宜格化粧品(コウシュウイケイケショウヒン)は、自社ECサイトなどで中国コスメの販売を行っている。

2017年に中国の杭州で創業したコスメブランド。ブランドネームは、「Flora(花の女神)」と「Sister(シスター)」をかけ合わせた造語で、「美しい花の女神」を意味している。「美が、花ひらく」というテーマで、中国古代の美しさを伝える化粧品を開発。ブランドのロゴは本社がある中国・江南地方の伝統建築の窓「軒窓(けんそう)」をモチーフにした。

伝統的な技法を応用しつつも、現代の化粧品製造技術を駆使して、コスメを開発・製造している。

2021年3月に、初のグローバル展開として日本で販売を開始。「日本は美容市場としても産業としても先進国の一つだ。日中の文化交流の点からもブランドを広げる可能性を感じた」(Global Operations Director・晨光(しんこう)氏)と話す。


▲Global Operations Director 晨光氏

日本での販売チャネルは「公式サイト」のほか、アマゾン、Qoo10、楽天市場。代表的な商品である「百花同心錠 彫刻リップ」はアマゾンで販売初日に完売するなど好調な滑り出しを見せた。こうした実績を踏まえ、日本向けの公式ECサイトをオープンした。現在までに世界46カ国と地域で展開しており、製品を購入できる体制を整えている。


▲「百花同心錠 彫刻リップ」

2023年2月には東京・原宿にある「アットコスメトーキョー」において、初めてのポップアップストアを展開した。これを皮切りに、今年はリアルでの接点づくりに注力していく考えだ。

フローラシスでは、中国の伝統文化について、暦に合わせたイベントを開催したり、ウェブサイト、SNSなどで訴求している。「ブランドコンセプトの価値やそのストーリー、杭州の文化を好きになることでリピート購入に結びついている」(晨光氏)と話す。今後は、日本の消費者の文化や商習慣に合わせたプロモーション戦略を計画。インスタライブイベントなどSNSを通じてユーザーとの直接的なコミュニケーションを増やす考えだ。「文化的な共感を得ることで新規会員との接点を増やしていきたい」(晨光氏)と話す。


「アトネ」導入で成功に貢献


フローラシスでは日本公式ECサイトを立ち上げた際、決済方法が限定的だった。ユーザーから「クレジットカード以外の支払い方法を導入してほしい」という声が寄せられていた。ユーザーの課題を解決する手段として、ネットプロテクションズが提供する後払い決済サービス「atone(アトネ)」を導入することを決めた。

さまざまな後払い決済を検討する中で、ネットプロテクションズに決めた。「日本で高い知名度が高く、確かな実績を持っている会社であることが一番の理由だ」(晨光氏)と話す。

加盟店になるためにはハードルがあった。atoneでは、導入時の条件を整備することで、工数を抑えて、導入を進めることができたという。

「アトネ」は、スマホで完結できる利便性と、フローラシスのユーザーの8~9割がスマホユーザーであることも導入を後押しした。UIについては、スマホをベースにさまざまなテストを行い、使いやすさを追求している。

導入後の成果については、決済時の離脱率が20%以上減少したほか、フローラシスが日本市場のニーズに柔軟に対応しているという認知がブランド力の向上にもつながっている。


・「花西子Florasis」
https://jp.florasis.com/



【「atone(アトネ)」サービス概要】
 「atone(アトネ)」は、ポイントプログラムを通して「あえてクレジットカードを利用しない」約600万人の会員にアプローチでき、新規獲得・リピート率とLTVの向上に貢献する後払い決済サービス。業界最安水準の手数料で、ECやデジタルコンテンツ、実店舗などさまざまな業種で導入が可能だ。利用者の支払いは、まとめて翌月払いで、代金の0.5%のポイントがもらえて値引きに使える上に、簡単な会員登録のみで利用できる。利用状況はアプリでいつでも確認できる。

・「atone」
https://atone.be/






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