女性向け育毛市場には、育毛剤や頭皮美容液、シャワーヘッドなど、さまざまなアイテムがひしめいている。育毛剤の成分だけでも、ビタミンやケラチン、センブリエキスなど、多岐にわたる。女性の育毛に詳しいAGAスキンクリニックの西垣匠医師によると、自分の目的にあった製品を選ぶことで、セルフで薄毛改善の習慣を身につけることが可能だという。通販で人気の育毛アイテムには、刺激が少ないものが多い。パッケージや価格などを含め、さまざまな側面から、「長く続けられる工夫」を詰め込んでいるようだ。
<CONTENTS>・【専門家インタビュー】AGAスキンクリニック 新宿駅前院 西垣匠院長「セルフケアで薄毛改善は期待できる」
・【注目商品】女性向け育毛剤「La chicyou」、「マクアケ」で人気上昇中 薬剤師が産後抜け毛の友人を見て開発・【注目商品】頭皮美容液「ふわ姫」、直近半年の出荷は3.8倍に 900万本売れた育毛剤の会社が開発・【インタビュー】ナチュラルAGAクリニック 新行内 出 院長 通院して治療するのが最適 健康的な生活が第一・「ラサーナ 薬用地肌ローション」&「薬用地肌ジェル」、累計72万本を販売 長く使いやすい価格やデザイン・創通メディカル「MYTREX HIFO FINE BUBBLE+」、1年間で10億円を販売 高機能で手に取りやすい価格
【専門家インタビュー】AGAスキンクリニック 新宿駅前院 西垣匠院長「セルフケアで薄毛改善は期待できる」
▲AGAスキンクリニック 新宿駅前院 西垣匠院長
男性・女性の薄毛治療を行うAGAスキンクリニックによると、女性の薄毛はセルフケアで改善が期待できるという。薄毛の要因は、ホルモンのバランスや精神的ストレスなど複合的だが、自分に合った方法でケアすれば効果的だとしている。同クリニック新宿駅前院の西垣匠院長に、薄毛の要因や、薄毛対策アイテムの選び方などについて聞いた。
頭皮の環境ケアが第一
――女性の薄毛の悩みで一番多い要因は何ですか?複数の要因が総合的に影響しているケースが多い印象です。産後の脱毛や、加齢による女性ホルモンの変化による薄毛で、来院される女性は多いです。遺伝による薄毛で悩んでいる人も少なくありません。
精神的なストレスも、薄毛の原因になります。職場の上司との人間関係や、SNS上でのコミュニケーションについて、ストレスを抱えている人も増えてきました。
昔は、コミュニケーションの中でストレスを発散する人も多かったです。現代では、コミュニケーションに苦手意識を持ち、コミュニケーション自体にストレスを感じる人が増えてきた印象です。
――薄毛対策として、どんなアイテムを選ぶのが有効ですか?まず、頭皮の環境を整えることが必須です。ヘアケアをするにしても、育毛成分を配合したシャンプーを選ぶことから始めましょう。
機器を使ってマッサージをするのであれば、肌に触れるヘッド部分が、固いものよりも、柔らかいものを選んだ方がいいでしょう。
重要なのが、「発毛」ではなく「育毛」を選ぶことです。今ある髪の毛を育てやすくするために頭皮環境を整えるという意味で、育毛アイテムを使うのであれば、効果が期待できると思います。
育毛アイテムは、用途に応じて種類があります。自分の必要な用途に合わせて、選ぶことが重要です。自分に合っていないものを使っても、効果は期待できないでしょう。
たんぱく質が有効
――どんな成分が有効ですか?サプリメントであれば、ビタミンや、タンパク質のもととなるケラチンが配合された製品がいいと思います。
抗酸化物質のフラバンジェノールを含んだシャンプーもいいと思います。少なくとも、現状から悪化することはないのではないかと思います。
シャワーヘッドについては、出力の高いものよりも、心地よい刺激を与えるものの方がいいと思います。
――育毛のための生活習慣について教えてください。第一に、規則正しい生活が必要です。不摂生をやめましょう。
栄養が偏った食事をすると、頭皮にいく栄養も偏ってしまいます。野菜や魚、豆腐などをとるようにしましょう。バランスの良い食生活は、メタボや動脈硬化の予防にもなります。
しっかり睡眠をとることも大事です。毎日6時間は眠るようにしましょう。
大きな声で脳を刺激
――ストレスケアに必要なことは何ですか?ストレスも薄毛の原因になります。私は、大きく声を出すことが、ストレスケアにつながると考えています。
歌を歌ってもいいですし、誰にも迷惑が掛からない場所で叫んでみるのもいいでしょう。脳が刺激されるはずです。
好きなものを食べることもストレスケアになります。自分に合ったストレス解消法を探しましょう。
薄毛のケアの効果を、短期間で実感するのは難しいです。ストレスケアや食生活、シャンプーなどのアイテムを変えて、数カ月かけてようやく結果が出る人が多いです。
ただ、薄毛は改善できることもあります。まずはセルフケアで生活習慣を変えてみましょう。セルフで改善が難しい場合、勇気を出してクリニックに来院してみてください。