2023.06.30

【 <インタビュー>Dai B2BソリューションDiv. 安座間隆斗氏 × テットラスト 宮下哲一社長】基幹システムとの連携作業の効率化が重要

テットラスト宮下哲一社長(左)、Dai 安座間隆斗氏(右)


BtoB-EC専用カート「Bカート」を提供するDaiは、インテグレーションパートナーとして、ECサイトのデータ連携を手掛けるテットラストと連携している。企業が受発注業務をEC化する際の課題について、Daiの安座間隆斗氏とテットラストの宮下哲一社長に聞いた。


──テットラストの事業内容について聞きたい。

宮下:当社はインターネット通販のシステムを含め、構築・デザイン・管理・運営サポート事業を約15年前から展開している。

BtoCサービス向けのネット通販専用受注管理システム「i(アイ)通販」のサービスを提供するほか、ホームページの制作、オンラインショップのデザイン・構築・運営サポート、ブログサイト構築、オンラインショップ受注管理、データ処理、在庫管理などを手掛けている。

例えば、パッケージ型の受注管理システムと物流システムが連携していない場合は、当社が間に入り連携(データ変換)できるよう仕組みを提供している。

──「Bカート」とはどのような連携を行っているのか?

安座間:
「Bカート」では「BカートAPIやBカートアプリストア」を提供している。すでに企業が導入している基幹システムと連携できていないことがある。連携できるようにデータ変換をする必要があるので、こうした作業をテットラストに依頼している。

宮下:例えば、Bカートを導入する企業が、会計ソフトの「弥生会計」を採用しているとする。会計ソフトがBカートと連携していない場合、社員が手入力で行っていた作業を、自動連携して生産性を高めたいという依頼がある。当社が「弥生会計」と「Bカート」のデータ自動連携の作業することで、これまで手入力で行っていた作業が効率化できる。

また「弥生会計」では計180近くの仕組みがあり、パッケージで対応することができない。その都度依頼を受けて個別に自動連携作業を行う。「弥生会計」は一例で、BtoB企業では、自社のオリジナルの基幹システムやさまざまなメーカーの会計システムがあってかなり複雑なのが現状だ。

安座間:当社がテットラストを紹介するのは、BtoB-ECの商流を理解し連携を図ることができる企業が少ないからだ。

「Bカート」を導入しても、会計システムと連携していない企業では、若手の社員が作業のような形で手入力している現場を見かける。人材確保が難しくなる中、優秀な人材を作業に充ててしまうのは離職のリスクもある。

宮下:依頼を受けると、ヒアリングしながら「マッピングシート」を作成する。現在、業種を問わず問い合わせをいただいている。開発費用に加えて、保守費用をいただくプランを用意している。

──BtoB-ECにおける見通しは?

安座間:API連携などが当たり前になりつつある中で、大手企業でも、いまだに受発注作業をエクセルによる手入力で行って企業がまだ多い。「Bカート」の導入に加え、さらに基幹システムとの連携作業を効率化することが一段と求められそうだ。


■Bカート×テットラストの連携サービス 
http://www.tetrust.co.jp/bcart/


【「Bカート」サービス概要】
「Bカート」は、BtoBの受発注業務をEC化するクラウドサービス。BtoB特有のさまざまな商習慣に標準対応している。カスタマイズが不要ですぐに利用できる。中小企業から上場企業まで、1500社以上の導入実績がある。現在60万を超える事業者がBカートで発注を行っている。月額9800円から即日スモールスタートすることができる。





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